07/08/03 20:16:36 aVhXvTb4
菩提心云々よりも、諸行往生を明確に否定するところに
教行信証の眼目があるのではないか。真門より入り真如門へ。
これが親鸞の専修念仏であろう。
80:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/04 00:12:13 yAyGcs7e
歎異抄は悪行肯定論であり、消息は悪行否定論である。これをどう考えるか。浄土真宗教学に
とっては非常に重大な問題だ。消息を読んでみよう。
なにごとよりは、聖教の教えをも知らず、また、浄土宗の真の底をも知らずして、不可思議の
放逸無慚の者共の中に、悪は思う様に振る舞うべしと、仰せられ候なるこそ、返す返す、あるべ
くも候わず。 ~ その徴もなからん人々に、悪苦しからずということ、努々あるべからず
候。
親鸞は、消息の中で、聖教の教えの中に悪行肯定論があることを認めている。悪行肯定論につ
いて親鸞は原則を明記している。
1 「浄土宗の真の底を知らず」に言ってはいけない。
2 不可思議の放逸無慚の者共の中に、悪は思う様に振る舞うべしという話をしてはいけない。
3 歪んだ心が直っていく兆しの無い者に言ってはいけない。
つまり、宿業論、悪行肯定論は特別な場合にだけ主張されるものなのだ。まず原則は悪行否定
論である。
悪行が肯定される場合はどういう場合なのか。親鸞の真意は教行信証から拾うのが原則である。
81:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/04 00:14:59 yAyGcs7e
もし汝父を殺して当に罪あるべくは、我等諸仏また罪ましますべし。もし諸仏世尊、罪を得た
まうことなくは、汝独り云何ぞ罪を得んや。(阿闍世 段)
父を殺し、母を牢に幽閉した阿闍世が、慚愧に堪えかねて病となる。釈迦はその阿闍世に向か
って言う。
阿闍世よ、貴方には罪はない。もし、父王の死に対し阿闍世に罪があれば、現代のこの国の様
々なリーダー達、釈迦を含めて皆、殺人に罪があることになる。殺人について、もし、リーダー
達に罪がないということならば、どうして阿闍世に罪があると言えるだろうか。父王の死に対し、
現代のリーダー達には罪がない以上、阿闍世よ、貴方には罪はない。
釈迦はそのように言う。
大王、たとえば涅槃は非有・非無にしてまたこれ有なるがごとし。
大王よ。永遠の真理は、非有である。つまりそんなものは存在しないのだ。しかし、同時に非
無である。つまり無ではない。つまり存在すると言うことなのだ。
殺もまたかくのごとし。非有・非無にしてまたこれ有なりといえども、
殺すということもそういうことだ。殺すことは悪であるという真理、そんなものは存在しない。
つまり殺すことは悪いことではない。しかし、またそんなものは存在しないというわけではない。
つまり、殺すことは悪であるという真理は存在する。
82:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/04 00:16:35 yAyGcs7e
慙愧の人はすなわちすなわち非有とす。無慙愧の人はすなわち非無とす。
だいじなことがある。それは慙愧している人には、非有という。つまり人を殺したことを、天
に恥じ、地に恥じ、自分は大変なことをやってしまった。二度と繰り返すまい。そのように悔い
ている者には、殺すことは悪であるという真理は存在しない。殺人を責められることはない。
しかし、人を殺しても慙愧しない者には「殺すことは悪であるという真理」は存在する。その
ものには、物事の道理を正しく教えなければならない。
果報を受くる者、これを名づけて「有」とす。空見の人は、すなわち「非有」とす。
悪行を行って慙愧の無い者。これは必ずやその報いを受けるだろう。こういう者には殺すこと
は悪であるという真理が存在する。つまり責めを負わなければならない。空見の者、見つまり間
違った見解が空の者、つまり正しい考えを持っている人には、殺すことは悪であるという真理は
存在しない。つまり、責めを負うことはない。
有見の人は、すなわち「非無」とす。有有見の者は、また名づけて「有」とす。
間違った見解を持っている人には、非無つまり殺すことは悪である。
何をもってのゆえに、有有見の者は果報を得るがゆえに、無有見の者はすなわち果報なし。
間違った見解を持っている者は、間違った見解を持っている報いを受ける。間違った見解を持
っていない者は、悪の報いを受けることがない。
83:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/04 00:18:07 yAyGcs7e
また下品下生の中に、五逆を取りて謗法を除くことは、それ五逆は已に作れり、捨てて流転せ
しむべからず、還りて大悲を発して摂取して往生せしむ。しかるに謗法の罪は未だ為らざれば、
また止めて「もし謗法を起こさばすなわち生まるることを得じ」と言う。これは未造業について
解するなり。もし造らば還りて摂して生を得しめん。 (抑止門)
大無量寿経では、五逆の者も誹謗正法の者も、極楽に入れないと書いてある。しかし、観無量
寿経で下品下生段を読むと、五逆の者は極楽浄土に行くと書いてある。誹謗正法の者については
触れてない。これはどういうことか。誹謗正法の者は、絶対に極楽浄土に行けないのか。
そうではない。観無量寿経の下品下生段の悪人は例示である。それは、たまたま五逆の罪を冒
したが、まだ謗法の罪は冒してない者を例示している。この者はまだ、謗法の罪は冒してないか
ら、謗法の罪を冒さないようにするするために、「謗法をすれば極楽に往生できないぞ」と説く。
かりに、謗法の罪も冒してしまえばどうなるか。「やはりこの者も極楽浄土に往生する」。
親鸞の主張は極めて明確である。
悪を冒してない者には、悪をおかしてはいけないと教える。
悪を冒してしまった者は二つに分ける。慚愧している者はゆるされる。慚愧の無い者はゆるさ
ない。
歎異抄の宿業論は、まさにこうした論理を背景にして読まなければ、とんでもない間違いを冒
すだろう。悪人正機も同じである。「浄土宗の真の底を知らず」に軽々に論じてはいけない。
84:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/04 00:20:01 yAyGcs7e
>>76
後日コメントさせてもらいます。
85:神も仏も名無しさん
07/08/04 01:02:21 zE52Vy9G
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86:神も仏も名無しさん
07/08/04 14:39:17 FdeKNQpo
>>41
「称名念仏に励めよ」は法然上人、親鸞聖人に共通する教えですね。
教行証から教行信証へ。行から生まれる信とはどんなものかというのを、
法然上人に代わって、きっちり跡付けたのが親鸞聖人だと思います。
87:神も仏も名無しさん
07/08/04 19:35:49 yAyGcs7e
>>85
しばらく前に比べたら、アラシが極端に少なくなったね。以前はすごかった。
アラシが減ると言うことは、当方としては歓迎なんだが、教団の中で通達で
も出たのかい?。
88:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/06 10:22:01 CyFkHlSB
>>54
何か感じるものをもっていただけましたか?。
>>74
> やはり親鸞聖人は菩提心という点にかなりこだわったんですね
しかるに菩提心について二種あり。一つには竪、二つには横なり。また竪について、また二種
あり。一つには竪超、二つには竪出なり。「竪超」・「竪出」は権実・顕密・大小の教に明かせ
り。歴劫迂回の菩提心、自力の金剛心、菩薩の大心なり。また横について、また二種あり。一つ
には横超、二つには横出なり。「横出」は、正雑・定散・他力の中の自力の菩提心なり。「横
超」は、これすなわち願力回向の信楽、これを「願作仏心」と曰う。
横超 願力回向の信楽
横出 正雑・定散・他力の中の自力の菩提心
竪超・竪出 権実・顕密・大小の教
親鸞は菩提心をこのように分けています。明恵上人の主張する菩提心はどこに当たるのか、親
鸞の教行信証では必ずしも明確ではないけど、多分、横出に当たるんだろう。少なくとも横超の
菩提心ではない。つまり、明恵上人が言う菩提心こそが真の菩提心であると言えば、親鸞はそれ
と別概念に対し菩提心という名称を付与し、真の菩提心は必要がないというのが親鸞の考えです。
89:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/06 10:23:59 CyFkHlSB
明恵上人が言う菩提心は、浄土真宗には必要がない。つまり、菩提心は必要がない。浄土真宗
では、称名念仏によって覚(おし)えざれども自然に真如の門に転入する。信楽が願力によって
回向されてくる。親鸞はそういう立場に立ちます。
菩提心とは何か。
もし諸仏の為に護念せらるれば、すなわちよく菩提心を発起す。もしよく菩提心を発起すれば、
すなわちよく仏の功徳を勤修せしむ。
「仏の功徳を勤修せしむ」とある。「せしむ」は親鸞の常套的な言い換えと考えれば、本来の
菩提心、つまり明恵上人流の従来の菩提心とは「仏の功徳を勤修しよう」という心でしょう。
この無上菩提心は、すなわちこれ願作仏心なり。願作仏心は、すなわちこれ度衆生心なり。度
衆生心は、すなわちこれ衆生を摂取して有仏の国土に生ぜしむる心なり。
「度衆生心」つまり、多くの人々に、正しく真理を認識する認識観を公開する。真実を正しく
認識する認識界に到達させよう。人々を正しく教え、育てよう。そう言う心、これが明恵上人流
の従来の菩提心と考える。
度衆生心すなわちこれ衆生を摂取して安楽浄土に生ぜしむる心なり。この心すなわちこれ大菩
提心なり。
「安楽浄土に生ぜしむる心」とある。「せしむ」は親鸞の常套的な言い換えと考えれば、本来
の菩提心、つまり明恵上人流の従来の菩提心とは、安楽浄土つまり、哲人達が抱いている精神界
・認識界と同一・共通の認識界に生まれ変わっていこうという心を言う。
90:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/06 10:26:48 CyFkHlSB
明恵上人流の従来の菩提心は必要がないとはどういうことか。駅前のラーメン屋さん、表通り
の建築現場でダンプカーの往来の監視をしている警備員さんには、「度衆生心」は必要がない。
多くの人々に、正しく真理を認識する認識観を公開し、真実を正しく認識する認識界に到達させ
よう、そういう心は全く必要がないと言うことを言っています。
十年後には東京の新宿にラーメン屋の支店を作ろう。そう思って日々、自転車でラーメンの配
達をしている鹿児島のラーメン屋さんには、法を守り、倫理を守り、道徳を守ることが必要です。
法を破れば、十年後どころか、明日の営業もできなくなるでしょう。商道徳を破り、肉まんに段
ボールの破片を入れれば、客は直ちに来なくる。仁・義・礼・智・信を守れ(蓮如上人)という
ことは、鹿児島のラーメン屋さんにとっても、北海道のラーメン屋さんにとっても、とても大事
なことだ。
しかし、ラーメンの配達には菩提心は必要がない。菩提心をもってラーメンを配達されても、
客は喜ばない。「あのラーメン屋さんは、菩提心をもってラーメンを配達してきたよ」と言われ
れば、「あいつは頭がおかしいんじゃないか」という皮肉を込めた誉め言葉の裏返しとなる。ラ
ーメン屋さんに菩提心は全く必要ない。ダンプカーの往来の監視をしている警備員さんにも菩提
心は全く必要ない。
顧客に対する思いやり。使命感・責任感・向上心・克己心、こういう心は必要だ。特に、鹿児
島から東京に支店を出そうと思えば、人一倍頑張らないといけない。しかし、どう転んでも、菩
提心は全く必要がない。絶対に絶対に必要がない。総持寺であるいは永平寺で座禅の研鑽に励も
うという人には菩提心が必要だ。円覚寺、建長寺で座禅の研鑽に励もうとすれば、菩提心がなけ
れば一日にも過ごせない。延暦寺で千日回峰行をしようと思えば、菩提心は絶対に必要だ。しか
し、念仏宗のラーメンさんにそんなものは全く必要がない。
91:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/06 10:32:44 CyFkHlSB
東京に支店を出すのが十年後であれば、その間に何があるかわからん。人生は山もあれば谷も
ある。上り坂もあれば、下り坂もあるだろう。進退窮まるときもある。そんなときはどうするの
か。
相談相手があれば、その人に相談に行く。図書館に調べに行くのもいいだろう。鹿児島の市役
所に相談に行くのもいい。東京新宿の区役所に相談窓口があれば、そこに行くのもいいだろう。
しかし、いつもそれが可能とは限らない。
調べる方法がない。相談相手がいない。万事休すとなったらどうするの。出店を諦めるのもい
いが、諦めるまえに一つやってみることがある。座禅を組み、呼吸に合わせ、南無阿弥陀仏・南
無阿弥陀仏と称えてごらん。多くの先人達がこの方法で窮地を切り抜けてきた。日本海の荒海を、
命がけで中国に教わりに行ったのも、この方法を教わるためだ。やってみるがいい。きっと何か
が見つかるだろう。
安楽浄土つまり、哲人達が抱いている精神界・認識界と同一・共通の認識界に生まれ変わって
いこうなどと、ラーメン屋さんがそんな思いを持つ必要は全くないんだ。ラーメン屋さんは、東
京で支店を持とうと思えばいいんであって、仏様になろうなどと思う必要はない。だから、仏の
功徳を勤修しようなどと、そんな大それたことを考える必要はない。全く必要がない。もっとも
っと楽な気持ちで南無阿弥陀仏を称えてみるがいい。親鸞はそう教えてくれている。
やってみればおもしろさが分かってくる(信楽回向)。おもしろさが分かれば、自ずからやっ
てみたくなる。そんな思いで、気楽にやってみればいい。
ラーメン屋さんが念仏を称えても、全人類の救済にはならん。しかし、進退窮まった自分の足
下くらいは少し明るくなるだろう。
92:神も仏も名無しさん
07/08/06 12:34:56 5z8aLxZf
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渡海
93:神も仏も名無しさん
07/08/06 12:35:55 5z8aLxZf
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氏ね
94:神も仏も名無しさん
07/08/06 12:36:38 5z8aLxZf
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糞が
95:神も仏も名無しさん
07/08/06 12:43:08 5z8aLxZf
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カルトアンチのくせに
96:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/07 09:22:35 2CvSmA0/
>>76
>「知的障害者」についてです。彼らにとっての浄土とはどのように考えるのが良いのでしょう
か。
知的障害者と言っても色々あるでしょう。相手の話が分かる。日常の意思の疎通には全く問題
の無い方から、意思の疎通が全くだめな人までいる。
日常の意思の疎通に問題の無い人であれば、仏壇の前で一緒に座禅を組み、腹式呼吸をしなが
らその呼吸に合わせ、一緒に声を出し合い、ゆっくりと南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と称え合う
という作業をしてみるといいでしょう。
死んだら極楽に行けるとか、仏になるとか、ましてや悪人正機だ、自然法爾だなどという話は
全く必要ありません。「称えていればきっといいことがある」とそれだけ言えばいいでしょう。
気分はきっと落ち着いてくると思います。大事なことは知識ではありません。ゆっくりとゆっく
りと腹式呼吸をしていくその肉体的動きから、体の生理作用にきっと顕著な変化が見られるはず
です
5分も、1分もじっとしていられない人にはこれは無理でしょう。日常の意思の疎通も不自由
という相手にもそのようなことは無理でしょう。
97:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/07 09:24:00 2CvSmA0/
そのような人にとっては、極楽浄土は全くの架空の世界と考えればいい。全くの絵空事の世界、
空の中の空、空の空の空、それが極楽浄土です。
歌謡曲に大変興味があり、歌が大好きで、自分も是非歌手になりたいなどと考えている人にと
って、歌謡界とはまさに実在の世界です。しかし、歌などには全く興味が無く、関心がない人もい
ます。そういう人にとって、歌謡界などは架空の世界です。歌謡界などはどこにあるんだい。
そんなものは絵空事の世界だ。きっとそういうでしょう。
絵が大好きで、自分も描いて、あるいは美術館にも出かける人には、画壇はまさに実在の世界
です。しかし、絵などには全く興味が無く、関心がない人もいます。そういう人にとって画壇な
どは架空の世界です。
極楽浄土とは仏道の世界です。仏道修行者の世界です。仏道などには全く興味が無く、関心が
ない人にとっては極楽浄土などは全くの架空の世界です。
物事には、客観的存在物と主観的存在物とがあります。日本には富士山がある。富士山は客観
的存在物です。これは、万人にとって存在するでしょう。パリにはエッフェル塔があります。エ
ッフェル塔は客観的存在物です。しかし、歌謡界・画壇・極楽浄土、こうしたものは全て、人の
主観に依存する主観的存在物です。決して観念的存在物というつもりはありません。歌手を目指
している人、歌手で生活している人にとって、歌謡界はまさに生活の場です。しかし、そんなも
のは架空の絵空事の世界だと言う人がいてもおかしくありません。極楽浄土もそれと同じです。
知的障害者は「世の光」としたいものです。弱い者が生きていけない社会は健全ではありませ
ん。強い者が弱い者を助けるとき、弱い者は強い者の心の救いとなって助けてくれるでしょう。
弱い者を支えているものが、浄土を学び、念仏を称えることを学び、人生の困難に遭ったとき
の脱出の道を獲得したなら、その者によって支えられている弱い者も、共に極楽浄土の喜びを分
かち合うことでしょう。
98:神も仏も名無しさん
07/08/07 09:29:55 fl1OtPBf
>>96-97
渡海難は知的障害者である、まで読んだ。
99:神も仏も名無しさん
07/08/07 09:37:01 fl1OtPBf
渡海は地獄行きで
100:神も仏も名無しさん
07/08/07 09:37:36 fl1OtPBf
糞スレ100ゲット!
101:神も仏も名無しさん
07/08/08 22:42:07 tZi37u+0
「帰命無量寿如来 南無不可思議光」とは、「救われたら喜びの声を上げずにはおれない」ということを指した筈。
しかし、聴聞の昼休憩にいつもある「体験発表」では、誰一人として「私は救われました」と発表した人を見たことがない。
これはつまり、「誰一人として救われた人はいません」ということを自白していることに等しいのでは?
土蔵秘事じゃないんだから、救われたことを公表していい筈なのに、何故、誰も救われた「体験発表」をしてくれないんでしょうか?
仮に、救われた人がいるというのであれば、教義と矛盾するのでは?
どなたか、説得力のある解説お願いできませんでようか。
102:神も仏も名無しさん
07/08/08 22:45:01 iUSCnUfy
救われた人がいても教義とは矛盾しないですよ
103:神も仏も名無しさん
07/08/08 23:12:53 7mWLBx9r
γ___ ..........
,~((((((((~~、 / \ /::::::::::\
( (((((((((_ )/ ヽ (::::λ::::::::::) ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.
|/~^^\)/^^~ヽ|( ((|__|____|__||_| )) (|=| |=||) ,,川川川川川|ll、
| _ 《 _ |( (( □━□ ) | ̄し ̄/ 川|川 /Z\ |
/ ̄ ̄ ̄\ (|-(_//_)-(_//_)-|)(6 J |) ヽ ∀ ノ ∥|∥ --- --|
| 」」」」」」」」」) | 厶、 | ヽ ∀ ノ ( ̄ ̄`´ ̄ ̄) )))川川((( 川川∥ ,,,,,,,コ,,,, l←渡海 難 ◆Fe19/y1.mI 教祖
|(6ー③-③|ノ / ̄ ̄ ̄ ̄\(::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/(三三◎三三)(三三三三三)川川 | ∴)д(∴)
|:::|ヽ .> | 彡彡ノ((((^^)))))|::/ ノ ー|ミ _ _ ミ(6 ー□-□-|)川川 川川川
|ミ (=)/ 彡ミ ー○---○ |(6ー[¬]-[ー].|(∴ ` 」´ ∴)|__ ´ つ )川川\_川川川川
/ ̄ \;;;;;;;;;/ ̄\ミ(6 ( 。。) |/∪ ^^ |/\ ( へ) / |ドリ天| ∀ / ↓Option
| | ||ミ (∴ (三)∴) :::: )3 ノ (___) (⊃ |__/|「| ̄[] / ̄ ̄ ̄ ̄\
| | スープラ命 / ̄ ̄ ̄\,,,,,,,,,,,,,,ノ ̄\__/ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄\ .| ̄|⊃ ⊂|\(# ノノノノノノノノノ )
104:神も仏も名無しさん
07/08/08 23:13:28 7mWLBx9r
/ ̄ ̄ ̄ ̄\ ( ((((((^))))))´ ̄ ̄ ̄ ̄\(# ノノノノノノノノノ)|___A_|.´ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ) .ノ ー◎-◎|ノ
( 人____).|ミ/ \=/| ノノノノメノナノノ) ノー◎-◎|ノ川 ノ ー))/))ナ)))ナ)ヽ,)彡ミ) \ つ|ノ
|ミ/ ー◎-◎-)(6ー[¬]-[¬] ノー□-□-|リ(彡ミ)\ っ |ノ川 ー●-●| ノ ⌒ _ ⌒ |ノ .彡ミ)、 | ∀ ノ ノ
(6 (_ _) )| 、」 |川) ∴)`_´(∴)ゝ彡ミ)、 | ∀.ノリ| (・・) |( ///) 3 (//) ミ.ノ \___,ノ\
_|/ ∴ ノ 3 ノ \ (ー)// \___/ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)/:| (三) |)ヽ____ノ()_| |__|
(__/\_____ノ_| \___/ |_| | ノ三三三三|/::::::::\___/ヽ. ヽ().| |. 180SX命 | |
/ (__)) ))| | ランエボ命 . | | セリカ命 (6ノー⊂⊃⊂⊃:::::::::::::FD命::::::::::|ノ.シルビア命.(())| | . | |
[]______.| | GT-R命ヽ | .| | |彡 ・・ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::/| LOVE☆ )(__),_____,|__)
|] | |______)_)三三三国 (__)____ノ彡 (ー ノヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/_)_____))/~・~・~\
\_.(__)三三三国三) \:::::::::::::::/ . \::::::::Y::::| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 三三[国])、 _/)_/)_\∞∽∞∽∞∽\
/(_)\::::::::::::::::::::| ̄ ̄|:::::::|:| ̄ ̄ ̄ ̄|::::|:::(⊃ ハチロク万歳 ⊂):::::::::::ヽ;::::::(∴)◎∀◎(∴) \ ・~・~・~・~\
| 日産 .|:::::::::/:::::/ .|:::::::|:| トヨタ .|::::|:::::|________|´,):::::::/ ⊂) ̄ カーヲタ ̄ (つ ̄~|~|~⌒~|~|⌒~⌒~
|____|;;;;;;/;;;;;/_______|;;;;;;;|;|____|;;;;|:::::::/;;;;;;__.へへ__;;;\/;;;;/;;/(~ ̄ ̄ ̄) ̄ ̄~)~⌒(二)_ (ニ)_
(___|)__|) ..(___|)__|)..(__| (;;;;;;;;;;;___||__;;;;;;;;;;)_|)_|) (____)___)
105:神も仏も名無しさん
07/08/09 00:03:21 tZi37u+0
102さんへ。
教義云々よりも、信心決定できたなら黙ってられないはずなのに、誰も体験発表しようともしないのは不自然じゃないですか?ってことを聞きたいんですよ。
106:神も仏も名無しさん
07/08/09 09:50:08 pGVk6tfV
__, -‐― ´ ̄ ― 、
/ `ヽ
/ _ ,, ヾ i
/, / / | , .| | i i |
| | / -‐- |/レ┼t-| |.iっ |
И /| ,. ‐、 , ‐ 、 ル|~, i !.|
V| | !(.,) (.,),! レヽ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|!.{/// 、 ////ノ | | ねえ、渡海さん
!, \ (⌒⌒) /i! ,i,l.| .< いつまでこすってればいいの…って
o O 。。 ~^^ `г― i´ ^^~ | やだっ、何これ~っ!?
。O o 。 -/ \ _/ ヽ―,- _ \________________
ドピュッ /| | \/|o|ヽ/ | | i ~ヽ
|| o/∩| | | | _|_ |_| ヽ
||./二ニヽ|||シュッ | | |6年3組| |
||| ―-、)ヽ||シュッ|o | | 西 村 || |
||| 二ヽ)_ノ|| | |  ̄「 | ̄|| |
シュッゝC| | /⌒⌒⌒ヽ/~ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
./⌒ヽ⌒ヽ___ | ∴ヽ 3 ) < ああ先生ぇ~、現役小○生の手コキこそ至福ーっ!
/ _ ゝ___)(9 (` ´) ) \_______________
/ 丿ヽ___,.──|彡ヽ ―◎-◎-| ハァハァ…
) ( Y ̄ ̄ ̄ ̄)
_/ \____/
107:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/09 10:04:15 9tZ/l0M1
>>79
>教行信証の眼目があるのではないか。
「教行信証の眼目は何か。」
面白いと思うので、この問題について書いてみます。2,3日後。
108: ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
07/08/09 10:20:41 s3CdFJ7x
/::::::::::::::::::::::::::\ _
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /  ̄  ̄ \
|:::::::::::::::::|_|_|_|_| /、 ヽ はぁ?黙ってろカス
|;;;;;;;;;;ノ /,, ,,\ ヽ |・ |―-、 |
|::( 6 ー─◎─◎ ) q -´ 二 ヽ |
|ノ (∵∴ ( o o)∴) ノ_ ー | |
/| < ∵ 3 ∵> \. ̄` | /
::::::\ ヽ ノ\ O===== |
:::::::::::::\_____ノ:::::::::::\ / |
109:神も仏も名無しさん
07/08/10 10:35:05 yq9R8kON
歎異抄の第9章に「よろこぶべきことをよろこばぬにて」というのがありますが
「おなじこころにてありけり」親鸞聖人はよろこびを得てなかったのでしょうか?
(教行信証には信心を得た歓喜の言葉と取れる個所が数箇所あります)
この歎異抄の記述を取り上げて、親鸞聖人は示寂にいたるまで信仰の喜びを
得ることができなかった、とか最後まで「不信」であった、というふうに
結論する著作者もいるみたいです。
110:神も仏も名無しさん
07/08/10 16:49:42 NEL8gD/g
皆様へ
このスレは年寄がたてました
手の混んだ質問は
御遠慮下さい.
又最近ぼけも始まり
目も悪くなりました.
御書込は大きな文字で
お願いします.
もし間違ったレスが出ても
笑顔でお読みになって下さい.
あと何年生きるかわか
りませんが,これからも
末長くよろしくお願い
いたします.
スレッドオーナー
111:神も仏も名無しさん
07/08/10 18:36:47 5gRUT8Ss
>>105
体験発表の時間がある法話会に参加したことがないのでわからないです。
休憩時間は10分くらいしかないし・・・
112:神も仏も名無しさん
07/08/10 18:46:18 HWpMiqj9
.| ::|
.| ::|
.| ::| ∞~
.| ::|
.| ::| 彡川川川三三三ミ~ ~∞
.| ::|_________ 川|川. / \ |~
.| ::|| 一般ゴミ 火金| ∥|∥-=・=-=・=-|~
.| ::|| カンビン 水 | .川川∥ U ( oo)U ヽ~
.| ::|| 渡海難 毎日|. 川川 <∴)3(∴>~
.| ::| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 川川 ヽ ~ /~
.|____......|. 川川∥ ~ /∥
||:| :| ::| ::::|::|:|| 川川川川\__/∥
||:| :| ::| ::::|::|:|| ヾMMM/ ヾMMM,,,;;;;;;,,,.MMM/
||:| :| ::| ::::|::|:|| / / ヽ \ / / / ヽ ヽ \
||:| :| ::| ::::|::|:|| ./ / \ / / ヽ \
||:| :| ::| ::::|::|:|| i i i / i
||:| :| ::| ::::|::|:|| .! ! 真性レス乞食 渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
113:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/10 19:59:26 dxIhg/nw
>>109
>親鸞聖人はよろこびを得てなかったのでしょうか?
難しいな。僕は心理学者でもなければ、精神科医でもないんだ。僕と親鸞聖人とは、800年
の隔たりがある。彼とは直接遭ったことがない。歎異抄から類推しろと言われても、歎異抄は唯
円のフィルタがかかっている。唯円フィルタを通してその向こうの親鸞を見ろと言われても、乗
れる相談と、乗れない相談がある。
「他力の悲願は、かくのごときのわれらがためなりけりとしられて、いよいよたのもしくおぼ
ゆるなり」
歎異抄の親鸞は一応こう言っている。まあ、僕は、個人的にはここに注目しているけど、これ
だって唯円のフィルタがかかっている。親鸞はどうだったの?と聞かれても、僕は神様じゃない
んだと答える外はない。
>教行信証には信心を得た歓喜の言葉と取れる個所が数箇所あります
ウムなるほど。いろいろ議論も出るところだろう。
親鸞でなく、渡海難は自身はどうなんだと聞かれた方が僕は答えやすい。
親鸞(他人)の心を心配するより、自分の足下を明るくする工夫をしたいものだ。
114:神も仏も名無しさん
07/08/10 22:22:08 xXEEFw/r
111さんへ。
とぼけなさんなよ。
115:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/15 10:35:52 2xUZnyW1
教行信証の眼目は何か。考えてみよう。教行信証はいつ完成したか。教行信証に「末法に入っ
て六八三歳」という記載がある。西暦一二二四年頃、親鸞は教行信証を盛んに書いており、恐ら
く、このころは佳境に入っていただろう。親鸞は、関東に移住して十年以上過ぎている。親鸞は
五十二歳である。吉水時代から親鸞に離れずについて回ってきていた一番弟子の性信は三十七歳、
二番弟子の真仏は十五歳である。親鸞が法然に出会ったのが二十九歳のとき、法然と別れたのは
三十五歳の時である。性信は、既にこのころ親鸞の完全な後継者として完成期に達し、真仏など
有力な若者が続々と門を叩いていた。
このころのことは、歴史家の古田武彦先生が研究している。吾妻鏡によると嘉禎四年(123
8年 親鸞六十六歳)七月に鎌倉の北條家から園城寺へ、一切経五千余部を奉納している。これ
に先立ち、寛喜三年(1231年親鸞五十九歳)七月にも一切経絵が行われたという記録がある。
親鸞聖人正統伝では、親鸞が六十一歳の時、北条家の一切経校合の法会に出たと書いてある。
親鸞聖人正統伝は、徳川時代、高田派の資料を整理したものらしい。正統伝は、古田氏の研究で
史実と全体が2年のずれがあるが分かったそうだ。2年のズレをシフトすると、親鸞は五十九歳
の時一切経校合の法会に出た。これは吾妻鏡の記録と一致する。
五十九歳の時の法会は、一切経校合の一つの段落が終わった打ち上げ式かも知れない。経典の
校合は、一年や二年でおわるものではないだろう。親鸞は五十代において、西蕃・月支の聖典、
東夏・日域の師釈、遇いがたくして今遇うことを得、聞きがたくしてすでに聞くことを得ている。
当時の親鸞は、関東での実際の念仏布教活動は性信などに任せることができる余裕が生まれ、
自らは将来のために浄土真宗を体系的に示しておこうという意欲に溢れていた頃だろうと思う。
116:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/15 10:36:23 2xUZnyW1
「真言を採り集めて、往益を助修せしむ。何となれば、前に生まれん者は後を導き、後に生ま
れん者は前を訪え、連続無窮にして、願わくは休止せざらしめんと欲す。無辺の生死海を尽くさ
んがためのゆえなり、と。」
教行信証の末尾のこの言葉は、当時の親鸞の心境を如実に表していると思う。そんな折り、親
鸞の元に重大ニュースが京都から飛び込んできた。京都吉水の同門に大変な事件が起きたのだ。
隆寛律師が流罪になったのだ。
117: ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
07/08/15 10:41:43 Pg2JBf+k
_,,t-‐‐-、,-‐‐-、
三'::::::............... .....::::::`y,.
ナ::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::ヾ
| ̄| V::::::::::::::::_{{ ({∫∬ノノjヾ:::::{
| ̄| | ̄| ナ::::::::::::::i`__,,,,,,,ァ_ _,,,,,_ t;;:ヌ
| | | | イヘ::::::(ヾ~!,ャt、 !'''i ィtン )=f }f
| | | | i {t)テ" ヘ' '___,イ ヽ_/ 介'
| | | | _,rヘ_,j|!' /ー--''! |'
|,.ィ―'''' ̄ /| | /二ク !
/;;:::'';;::''::;;:/ { ! 、 ヾニン ノ\
/'''::::;r|''':::;;;| | ! \ _,,./|::;;'''\
/:;;/ |;;;''::;;| 丶\ `__>-ー´ !;;;:'''::iヽ、
i/ |'::;;;;''| 三 ―''" !''::;;;;| /ヽ
/⌒ヽ |;;''':::;| \ !;;::''|/ i
/ \{'';;;::''}  ̄二ニ= !::;;| |
/ヘ |;;:::::;{ ‐- !/ |
/ i |:::;;;''! ー ! / |
/ l |;;'';イ } {、
〉、 ∧テ{ ヽ _ _,,,,;;;;;:::-==ニ;;;_ ノ __,イ´
/ \_ //レ!  ̄  ̄ { ̄ |
/ `ー::v'´/ | i i |
i / ̄ | | i、 |
i / || ヽ |
118:神も仏も名無しさん
07/08/15 12:39:25 IsWKXfLD
___ ━┓ ___ ━┓
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119:神も仏も名無しさん
07/08/15 14:56:41 0N38rsA9
親鸞聖人は隆寛律師と安居院法印聖覚の著作に親しんでいる。
彼らは聖人と同じように天台僧であり、また同時に妻帯者だったという。
120:神も仏も名無しさん
07/08/15 16:52:37 d5SQZ9Zo
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121:神も仏も名無しさん
07/08/15 16:53:32 d5SQZ9Zo
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122:渡海 難 ◇Fe19/y1.mI
07/08/16 18:06:50 //W0esU9
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
( 人_____,,)
|ミ/ ー◎-◎-)
(6 (_ _) ) <ブログ(URLリンク(www.propatent.jp))で弁理士制度に疑問を投げかけています。
ノ|/ ∴ ノ 3 ノ、 人気ブログランキング(社会経済全般部門)で、
/ \__ /"lヽノ ヽ 皆様のおかげで遂に念願の50番内に入りました。
/ ,ィ -っ ( ,人) ヽ URLリンク(blog.with2.net)
| / 、__ う | | ・,.y i まあ、瞬間的かも知れませんが、今後もできるだけ50番内に入れるよう、ま
| / | ⊂llll | たそれが持続
 ̄T ̄ | ⊂llll / するよう、鋭意努力をしていきます。
| ノ ノ 彡イ
| ヽ、(__人_)_,ノ| 今後ともよろしくお願いします
| 人 |
ヽ、__ノ__ノヽ_
ヽ ̄ ̄ノ^ | ̄ ̄ i
123:神も仏も名無しさん
07/08/16 20:28:57 q+/OyE+a
親鸞は結局現世で悟りを啓けなかったのにどうしてこれほど名僧として
伝えられているのでしょうか?
124:神も仏も名無しさん
07/08/16 22:06:50 z0gI95kH
>>123
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125:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/17 00:35:13 DKP3BpJ0
>>119
ちょっと脱線するようですが、今後の議論を左右するので、こちらに先にコメントしておきた
いと思います。
>彼らは聖人と同じように天台僧であり、また同時に妻帯者だった
隆寛は妻帯者だったという説があるようだけど、聖覚にもそういう説があるんですか?
僕は、基本的に現代の歴史家妻帯僧が、中世の坊さんを指し、みんな「妻帯者」だったという
この説を余り信じないことにしている。朝鮮の坊さんも、日本の統治が始まる前は、みんな独身
だったそうだ。韓国で妻帯僧が出現するのは日本による統治以後であり、現代でも韓国には独身
僧が多いと聞いている。
126:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/17 00:36:05 DKP3BpJ0
例えば、蓮如上人は非常にたくさんの奥方がいたそうだけど、みんなそれが肉体関係のある奥
方だったかは、極めて疑問だ。徳川家康だって、肉体関係のない妻がいた。秀吉の妹だ。あれは
正妻というのは名ばかりで、実態は人質だった。家康との肉体関係はなかったろう。
蓮如は非常に多くの歌を残している。その中に色恋を歌ったものがほとんど無い。無骨な仏法
の歌ばかりだ。あれだけ筆まめな蓮如の手紙の中に、色恋を表現している文章がない。おかしな
話だ。
蓮如の時代は、応仁の乱から戦国の時代だ。戦に負ければ、大将だけでなく、妻子も一緒に殺
され、血が絶やされる。そんな時代、負けを悟った大将が予め女・子供を離縁し、蓮如に預けた
ということがあっても不思議はない。現代で言えば偽装結婚という形で本願寺がかくまったとい
う例が多いのではないか。蓮如の子供はみんな寺を作っている。戦国の武将達が血筋を守る最良
の方法、それが蓮如との偽装結婚、寺の建設ではなかったか。そのとき多額の支度金が本願寺に
払われたと考える。この辺は僕は歴史家の意見を聞きたい。
127:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/17 00:36:52 DKP3BpJ0
隆寛に肉体関係のある妻がいたということも、僕はすぐには肯定できない。律師というからに
は、戒律僧であり、戒律僧として多くの人から尊敬を受けていた。その人に、肉体関係のある妻
がいたということは、僕は信じられない。
確かに、隆寛には実子がいたそうだ。しかしこの時代、実子と養子とはどんな違いがあったん
だろう。
空也上人の地蔵和讃を読むと分かるが、中世の坊さんは親のいない子を受け入れて育てること
が重要な仕事だったようだ。近親・血縁の子を預かり、その子を実子のように育てると言うこと
はあってもなんら不思議はない。実子がいたということは、実子のように育てた子がいたという、
当時の僧として極当然の事実があったと言うことだろう。しかし、だからといって、それは肉体
関係のある妻がいたということを意味するものではない。
もし、隆寛に肉体関係のある女性がいたというなら、隆寛が歌った色恋の歌、恋文などを紹介
して欲しい。
中世の僧、特に京都・奈良の僧はほとんど妻帯していなかっただろうと僕は思っている。それ
は、親鸞が妻帯していたことのいいわけに覚如が非常に苦労しているという事実の裏返しから、
僕はそう確信している。
中世の僧は、肉体関係を持つ特定の女性は持っていなかった。僕はそういう仮説の上で自分の
議論を進めてみます。
128:神も仏も名無しさん
07/08/17 14:08:08 Dmvca3E9
大乘経全部学ぶの一生ではたりない そのため 抜粋する だから はたしてすべてを 理解するひとはいるのかね
129:神も仏も名無しさん
07/08/17 15:34:01 xnZtn4Ni
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130:神も仏も名無しさん
07/08/17 19:57:37 HQO5AtMq
法然上人は一切経を何度か読破されたそうです
131:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/19 10:27:12 0ooT+F9K
親鸞が京都に戻ったのはいつか。教行信証の真筆本(坂東本)を性信に渡しているから、教行
信証が完成してからだろうと思う。少なくとも、坂東本は関東で書き上げ、その後に京都に行っ
たのだろう。
親鸞は五九歳の時、熱病にかかる。この時のことを恵信尼は克明に記録しているので、この時
は親鸞は恵信尼と一緒に暮らしていたようだ。親鸞は恵信尼を京都に連れて行ってないと思われ
るので、この時はまだ関東にいたのだろう。すると、親鸞が京都に戻ったのはそれ以後と思う。
天福二年(1234年 親鸞六二歳)、鎌倉幕府は念仏禁止令を出している。その時の状況に
ついて、親鸞は関東に手紙を送っている。つまり、この時は親鸞は京都にいる。関東から京都ま
での旅に耐えられるのは、年齢的に限界がある。せいぜい、この熱病が快癒したすぐ後ぐらいで
はないか、多分、六十歳の時ではないかと僕は想像する。
恵信尼は京都に行ってない。これは、彼女の手紙から推測できる。恵信尼の手紙は「もんぞも
やかせ給てや候らんとて申候(下人の送り状まで火事で焼いてしまったそうなので、もう一度手
紙をお送りします。)」という一文がある。建長八年の手紙だ。この時は親鸞は八四歳、健在で
ある。
恵信尼は、親鸞が関東から京都に向かった後も、孤児達の面倒を見る仕事をしていたのだろう。
その中には、身分の低い者もたくさんいたと思う。男子で、頭も良く、健康ならば、関東武者と
して仕官する道があったのだろうが、成長しても就職口のない者もいたのだろう。親鸞もいよい
よ高齢化してきたことで、恵信尼は下人として親鸞の元(実際には覚信尼〔親鸞の娘、本願寺創
設者〕)に数人の者を送っている。
親鸞は京都に単身で向かった。あるいは、覚信尼が随行人だったかも知れない。京都に戻ろう
としたのが隆寛の流罪だったとしたら、親鸞は少なくとも数年間は関東で時がくるのをじっと待
ち続け、その後、いてもたってもいられないでまさに必死の思いで京都に向かったというそんな
姿が浮かんでくる。その時の心境は、教行信証の後序から読めてくる。教行信証の後序は坂東本
の中にも書かれているので、関東在住時に書いたものだろう。教行信証の眼目は、この後序から
うかがえると僕は思う。
132:神も仏も名無しさん
07/08/19 11:34:01 6BQ0nwSf
_,. -‐1 ,. - ‐:‐:‐:‐:‐- 、
_,. -‐:'´: : : : : | , :'´::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.丶
,.イ ,.-:'´: : : : : : : : : : : ! /::.::.::.;.ィ::; ヘ::.::.::.::.::.::.::.::.::.:\
/: ∨: : : : : : : : : : : : : : :l'/l:/::./ ,':/ i::.:ト、::.l、::.:!::.::.::.::.',
,. -:' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : -┴-'.._l/ l:| i::| i::l::.::.::.::.::i
ー‐ァ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ーァ l| l| l:|::.::.::.::.::|
/: : : : : : : : : : >>1: : : : : : : : : : : : : : : :/ ー‐‐---、!ヘ::.::.::.::|
,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/ ┬--、 }::.:/::.!
! : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ;.イj {辷リ ′/::/!::/ >>1 ここはテメエの日記帳じゃねえんだよ。
ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.. : :、/ ; /〃ノ:/
´. .:.:.:.:.:.:.:.: : : .:.: : : .:.:.:.. : : :.:.:.:.:.:.:__:.:.ヽ r―-, /-:'´::;′ チラシの裏にでも書いてろや。
`ー---;.:.:.:..:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.V ̄`ヽ、 `ー‐' ィ;、:::∧:{
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_l;.ィ´ヽ:./ヽ:|'´ ,>‐'´: : く ∨ > \
_,r{`7  ̄{ ̄} ̄¨`‐く__ヽ_;,: -‐; :\ _,.-:'´: : : : : :>、
,.イ | 〉´ ̄ ̄ ̄:  ̄`ー‘v'´>‐_く : : : \___,,. -‐:'´: : :ト-、_;,.-'´ ヽ
r'l ! ,し′: : : : : : : : :}_ノ/ __,,.ヽ: : : : : : : : : : : : : : V l
,Jー'´: : : : : : : : : : :`辷'_,,、 '; : : ∧: : : : : :_; -'´ |
l´: : : : : : : : : : : : }´ l l`ー':.:.:`ー:.'"´:〈 v'
133:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/26 00:10:37 w3PNv4P8
教行信証の読者
これに因って、真宗興隆の大祖源空法師、ならびに門徒数輩、罪科を考えず、猥りがわしく死
罪に坐す。あるいは僧儀を改めて姓名を賜うて、遠流に処す。予はその一なり。
流罪事件があったことは知っているが、流罪以前の親鸞を知らない。
自己紹介
僧にあらず俗にあらず。
親鸞は僧ではない。しかしこれは、冤罪によって不当に僧儀を剥奪された結果である。自分か
ら僧位を放棄したものではない。
僧儀を剥奪されているから形式的には僧ではない。しかし、この処分は不当なものであり、正
当性がない。従って自分は、形式的には非僧であるが、実質的には非俗である。
このゆえに「禿」の字をもって姓とす。
自分は禿と名乗っている。僧は剃髪する。剃髪者といえば僧である。しかし、髪を落としてい
ても、これを禿といえば僧ではない。
形式的には禿という名を以て非僧を名乗るが、本質は剃髪者つまり僧である。
134:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/26 00:11:34 w3PNv4P8
正当性のない処分によって形式上は僧ではなくなっているが、教行信証は、実質的な僧という
アイデンティティで自分の考えを述べる。
教行信証の読者
流罪処分は正当性がないということを言えば受け入れて貰える人に向かって教行信証は語られ
ている。
流罪処分はなんら正当性がないという主張を受け入れて貰えるのは、法然亡き後の法然教団の
人々をおいて外にない。
その後の法然の消息
建暦辛の未の歳、子月の中旬第七日に、勅免を蒙りて、入洛して已後、空(源空)、洛陽の東
山の西の麓、鳥部野の北の辺、大谷に居たまいき。同じき二年壬申寅月の下旬第五日午の時、入
滅したまう。奇瑞称計すべからず。『別伝』に見えたり。
教行信証の読者
赦免後の法然の消息を知らない人が含まれている。親鸞は消息を知っているということを明記
し、法然と深い関係のある者であることを証拠づけている。
135:神も仏も名無しさん
07/08/28 04:37:58 x+gIRcTa
性欲について質問します。親鸞の交わりは生涯、妻だけだったのですか?
136:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/28 09:27:34 6tWczCO3
自分をどうか信用して欲しい。私は決して怪しい者ではない。仏教の正規の修行を積み、見性
を得、法然上人から印可を得たも同然の人間です。どうか信用して欲しい。
教行信証は、高僧から印可を得た僧であるかを問題視する集団に向かって説かれている。指導
者として信頼に値する人物かどうか、これを問題にする集団に説かれている。親鸞という人物を
全く知らない集団に説かれている。
法然教団で隆寛が流罪になると、このとき幸西、空阿弥陀仏という僧も流罪になったらしい。
隆寛は当時、80歳である。承元の法難のとき処罰を免れた数少ない高弟の一人だ。法然が流罪
になると、法然教団は隆寛の下に教団を作っていた。
80歳は、当時とすれば大変な高齢である。法然教団には、親鸞を知っている者などほとんど
いない状況だったと思う。親鸞は、この法然教団を立ち直らさなければならない。それが60歳
になった親鸞の新たな仕事である。親鸞はまず、自分がどのような人物であるか、それを人々に
必死に訴えることから始めなければならなかった。
137:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/28 09:28:12 6tWczCO3
しかるに愚禿釈の鸞、建仁辛の酉の暦、雑行を棄てて本願に帰す。
私は、建仁元年、1201年、比叡山を下りて法然上人の門に入りました。
印可を得たも同然の僧であるとは何を根拠にするのか。それは、自分は選択集の書写を許され
た者である。親鸞はこれを根拠にしている。
選択集とは外でもない。法然上人が関白藤原兼実の命により書いた念仏の奥義書のことである。
法然上人の教化を受けた者は非常に数多いが、その中で、選択集を書写させて貰えるような人は
非常に数が少ない。それだけではない。自分は法然上人の肖像画を描かせて貰っているのだ。そ
のよう者は、さらに数が少ない。
法然上人からは印可を得る機会を得られなかったが、法然上人からここまで認められていたの
は自分が専念正業の徳、つまり真剣に念仏を称えてきた徳の表れであり、自分が往生決定したも
のであることの現れである。どうか、どうか自分を信用して欲しい。悲喜の涙を抑えて申し上げ
る。
元久乙の丑(1205年)の歳、恩恕つまり法然上人の許しを得て『選択』つまり選択集を書
写しました。その年、初夏中旬、「選択本願念仏集」の内題の字、ならびに「南無阿弥陀仏 往
生之業 念仏為本」と、「釈の綽空」の字とを、上人自らがこれを書いてくださいました。
その日、法然上人から上人の肖像画を描くように命じられ、それを書くと法然上人は、「南無
阿弥陀仏」と「若我成仏十方衆生 称我名号下至十声 若不生者不取正覚 彼仏今現在成仏 当
知本誓重願不虚 衆生称念必得往生」の真文とを書きこんでくれました。
138:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/28 09:29:10 6tWczCO3
また夢の告に依って、綽空の字を改めて、同じき日、御筆をもって名の字を書かしめたまい畢
りぬ。
また、夢のお告げがあった言って、綽空の字を改め、善信という名を書いてくださいました。
これは、師匠が弟子に印可を与えるときの行為とほぼ同等というべきでしょう。これはまさに、
決定往生の証拠であります。悲喜の涙を抑えて申し上げます。
印可を得たも同然とは、印可を得ていないと言うことだ。僧籍がないということと、印可を得
ていないと言うこと、ここが親鸞の苦しいところと言うべきだろう。
>>135
>性欲について質問します。親鸞の交わりは生涯、妻だけだったのですか?
妻帯の問題は、後日に議論しましょう。
139:神も仏も名無しさん
07/08/30 03:14:47 SSI0MyXz
>>136>>137>>138
この流れ結構いい。
教行信証は本気の人に書いたんだ。
和讃を掘り下げて貰えたら嬉しいのですが。
140:神も仏も名無しさん
07/08/30 09:29:00 rJKgnOK/
>>139
名無しで自作自演するな
141:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/30 10:17:26 bwGYjrJS
隆隆寛流罪後、法然教団を指導したのは、西山浄土教の祖の証空である。証空は、法然教団の
2度の法難でも流罪を免れた法然の高弟である。親鸞より五歳ほど若いが、法然教団では親鸞の
先輩である。一貫して法然に学び、法然から円頓菩薩戒を相伝している。宮中で貴族達に授戒を
行っている戒師である。当然、法然から印可を受けていただろうし、法然教団の中では明らかに
親鸞より上席である。
京都に戻った親鸞は、最初にこの証空を尋ねたはずである。証空を介して人々に紹介して貰い、
教団の中では証空を補佐するという立場に立ったと思う。
親鸞は京都で何をしようとしたのか。二度の法難で壊滅的な打撃を受けている人々をまとめ、
都での称名念仏の基盤の立て直しを図ろうとしたのだろう。
前に生まれん者は後を導き、後に生まれん者は前を訪え、連続無窮にして、願わくは休止せざ
らしめんと欲す。無辺の生死海を尽くさんがためのゆえなり、と。
教行信証末尾の親鸞のこの言葉は、当時の親鸞の心境をそのまま表していると僕は考えている。
それでは、親鸞の思惑は功を奏したのか。鎌倉時代には本屋もなければ製本業者もいるわけで
はない。教行信証を人々に配布しようとすれば、人海戦術で書写し、証空の手を介して配布する
だけである。果たしてそれは可能だったか。関東時代には、それも可能と考えて執筆してきたの
だろう。しかも、親鸞は七十四歳の時に自力他力事(隆寛作)を書写し、八十二歳の時に一念多
念分別事(隆寛作)を書写している。隆寛の文書類が京都に戻ってから入手したものであれば、
証空教団とは、少なくとも当初は一応、親密な関係ができていたと考える。しかし、親鸞の方か
ら教行信証を配布しようすれば、証空などは抵抗したのではないだろうか。証空のほどの人物で
あれば、教行信証の論述を正確に読むことはできたと思う。しかし、その思想は、証空が法然か
ら受け継いだ思想と大きく離れている。
142:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/30 10:18:17 bwGYjrJS
広く三経の光沢を蒙りて、特に一心の華文を開く。しばらく疑問を至してついに明証を出だす。
誠に仏恩の深重なるを念じて、人倫の哢言を恥じず。浄邦を欣う徒衆、穢域を厭う庶類、取捨を
加うといえども、疑謗を生ずることなかれ、と(信の巻)。
大無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経という三経を前提に、私は浄土論を読んできました。その
中で一心という本質を突く言葉に巡り会いました。一心は、阿弥陀経にも出てきます。阿弥陀経
が言う一心、世親が言う一心はどういう意味だろう。どうしてこれは三心ではないのだろうか。
法然上人は、大無量寿経の三心と観無量寿経の三心は同じであると言い、三心をもって極楽浄土
に往生すると教えていました。私は、しばらく疑問を抱いていたのですが、やっと経典と世親菩
薩の真意が分かりました。これもみな、先人達の偉大な働きによると考えます。
私の考えは極めて突飛で、常識を越えているかも知れません。これを公表すれば、人々からど
のような批判を浴びるかも分かりません。しかし、私は批判を恐れず、敢えて公表したいと思い
ます。極楽浄土を求める方々、穢土を離れようとする人々よ、の考えに、何かを付け加えたり削
除したりするという批判は構いませんが、それを超え、法そのものに対する疑い・謗りだけは無
いようにしていきたいものと思います。
親鸞は、自分自身が流罪を経験し、その流罪を原点に独自の思想境地を開いている。法然も流
罪を受けているが、証空は流罪前の法然から浄土教を学んでいる。まさに、法然浄土教の本流に
立っているというべきものだろう。京都に戻り、証空と再開したとき、親鸞は自分の考えが、京
都の法然・証空教団とは、思想的に大きく乖離していたことに改めて気づいたのではないか。親鸞
の三心思想は、証空から見れば法然の思想をラジカルに事実上解体していると映ったろう。
143:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/30 10:20:27 bwGYjrJS
親鸞思想は無戒の仏教なのだ。親鸞思想は、形式的には無戒という立場に立ち、実質的には現
実的に堅固に戒を守る。法然・証空は、形式的には有戒に立ち、実質的には大衆の破戒は広く抱
擁する。表向きで証空は親鸞を迎えただろう。親鸞は証空を補佐しただろう。表面的には極めて
和やかな雰囲気があったと思う。しかし、法然在世中とは異なり、思想的には互いに距離のある
関係ができていたと考える。
関東から命がけで帰京した親鸞は、恐らく証空以上にラジカルに念仏を説こうとしただろうし、
また証空に対しては一歩下がって人々に接していたに違いない。証空は、弾圧をしたたかにかい
くぐる穏健さがある。親鸞のように証空までがラジカルに念仏を説けば、また弾圧を受ける。親
鸞と証空とは考えの立場が異なる。証空ではなく、親鸞に共鳴する人々が一人二人と生まれてく
れば、自ずから親鸞と証空とは、傍目にも距離が見えてくるようになったろう。
証空は、宝治元年(1247年)に亡くなっている。当時親鸞は七五歳、関東とは頻繁に手紙
の往復を行っており、極めて壮健である。善鸞事件はまだ十年も先である。しかし、親鸞は、法
然・証空教団の後を継ぐことなく、むしろ関東に向けて盛んに著作活動を行っている。このころ
は証空・法然教団との実質的交流はもはや無くなっていただろう。
建長八年、恵信尼は親鸞に数人の下人を送っている。複雑な事情で生まれた子供達を預かって
育てるのも僧の仕事である。関東では親鸞も恵信尼もそのような児童社会福祉事業を行っていた。
京都に戻った親鸞は下人を受け入れても養っていけるだけの経済的余裕があったようだ。日野家
との関係が復活していたのか、あるいは親鸞を支持する念仏者集団が京都の中で生まれていたの
かも知れない。
「われはこれ賀古の教信沙弥の定なり」親鸞はそのようなことを言っていたようだ。教信沙弥
は、興福寺の僧で、還俗後、兵庫県加古川で川越人夫などをしていた人物だそうだ。京都の親鸞
も、そのような社会的事業をしながら半僧半俗の中で、旧法然教団とは距離のある独自の念仏道
を人々に説いていたと思われる。
144:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/30 10:47:28 bwGYjrJS
>>139
>この流れ結構いい。
喜んでくださっているようで、光栄です。
>教行信証は本気の人に書いたんだ。
当初、関東では門弟用に念仏思想の体系書として書きだしたんだろうと思います。
やがてそれは、帰京後の法然教団内での自分の復権の足がかりとしようとしたんで
しょう。法然教団では、高弟達が非常にハイランクの論文を発表し合うという雰囲気が
あったんだと思います。
>和讃を掘り下げて貰えたら嬉しいのですが。
教行信証の眼目ということで書き出したのですが、一応ここで終わりとします。
和讃は別の機会とし、親鸞の妻帯の問題を先に考えてみたいと思います。
145:神も仏も名無しさん
07/08/30 11:12:15 DIrEGb/N
, -―- 、 |
/-‐¬::r‐-:、丶 | 渡海のおっさんよ
/:::, -‐┴'‐-、::::::::\ |
(:::/ _ ,丶::::::::) | 精神安定剤やるから
/ / /! i ┐〈 \:' /
/ /l_l |l ハ._ l ヘ,  ̄| 失せろ
l /| l ィ'´勺´ ィ'´勺 l 丿 |
ほ \!ヘl.└ー┘ └ー┘l イ フ \
れ Z/|〈 " _ "ノヘ | フ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/´ |/::゙' ‐ ゙=='..::'´:::::ハ|\
/ ̄\\::::::::▽::::::::/ 、 ヽ
.厶、 l \/\/ l |
∠、 l / l__l | |
t_‐┴ 、 \ /―┴‐┴‐tー、'´ /
/ ⊂⊃ l__|/―-、, -‐と⌒\\ /
し'uuu' / | (__ノー'
/ | ヘ
'´ ̄ ̄ ̄ ̄´ ̄ ̄ ̄ ̄´`
146:神も仏も名無しさん
07/08/30 11:53:41 qt8ZreBI
/ \
/ / ̄⌒ ̄\
/ / ⌒ ⌒ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| / (・) (・) | | てめーなんだよこの糞スレは!!
/⌒ (6 つ | | てめーは精神障害でもあんのか?
( | / ___ | < 何とか言えよゴルァァァァァァ!
- \ \_/ / \__________________
// ,,r'´⌒ヽ___/ ,ィ
/ ヽ ri/ 彡
/ i ト、 __,,,丿)/ ζ
| ! )`Y'''" ヽ,,/ / ̄ ̄ ̄ ̄\
! l | く,, ,,,ィ'" /. \
ヽヽ ゝ ! ̄!~~、 / |
ヽ / ̄""'''⌒ ̄"^'''''ー--、 :::|||||||||||||||||||||||||||||||||
Y'´ / """''''~--、|||||||||||||||||)
( 丿 ,,;;'' ....::::::::::: ::::r''''"" ̄""ヽ |
ゝ ー--、,,,,,___ ::: ::,,,,,ー`''''''⌒''ーイ ./
ヽ \  ̄""'''"" ̄ \____/-、
ヽ ヽ :::::::::::::::::::: / `ヽ
ヽ 丿 ) / ノ ゝ ヽ ,〉
ゝ ! / ∀
! | / 人 ヽ ヽ
| ,;;} !ー-、/ ヽ _,,,-ー'''''--ヘ
|ノ | | / Y ヽ
{ | | j ) 渡海 ヽ
147:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/08/30 12:40:46 bwGYjrJS
>>143
誤 抱擁
正 包容
148:神も仏も名無しさん
07/08/30 15:06:07 /XulXttB
さっさと親鸞の女性関係について書け!
149:渡海 難 ◇Fe19/y1.mI
07/08/31 09:29:22 Te/+m4SV
。ρ。
ρ
mドピュッ
C|.| /⌒⌒⌒ヽ/~ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
/⌒ヽ⌒ヽ___ | ∴ヽ 3 ) ああ、先生、逝くっハァハァ・・・
./ _ ゝ___)(9 (` ´) ) >>148 人に対してその言い方はなんだバカタレメー。
/ 丿ヽ___,.──|彡ヽ ―◎-◎-| 「さっさと書け」じゃなくて「教えてください」だろうが?。
_/ ) ( Y ̄ ̄ ̄ ̄) 馬のションベンで顔洗って出直してこーい!
(__/
150:渡海 難 ◇Fe19/y1.mI
07/08/31 09:32:04 Te/+m4SV
。ρ。
ρ
mドピュッ
C|.| /⌒⌒⌒ヽ/~ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
/⌒ヽ⌒ヽ___ | ∴ヽ 3 ) ああ、先生、逝くっハァハァ・・・
./ _ ゝ___)(9 (` ´) ) >>145-146 お前らもだ!
/ 丿ヽ___,.──|彡ヽ ―◎-◎-| 馬のションベンで顔洗ってこいよ。
_/ ) ( Y ̄ ̄ ̄ ̄) 2,3日カキコ不能、と言いつつまたすぐ来ます。
(__/
151:神も仏も名無しさん
07/08/31 17:33:00 69yU1nOL
社会福祉家というのはちょっと賛同しかねるが、
帰洛後の親鸞と法然教団の関係(証空)を推察した
記事に出会ったことがないので面白かった
証空には「即便往生」という考えがあって、親鸞の即得往生とどう違うのか
など気になるトピックがたくさんある。
152:神も仏も名無しさん
07/08/31 17:41:52 jBzGFiAl
>>151
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆警告☆閉鎖★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
★ ☆
☆ このスレは2chから閉鎖処置を受けました ★
★ ☆
☆ 今後 書き込みを行ったものは アクセス禁止 の対象になります。 ★
★ ☆
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆警告☆閉鎖★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
★ ☆
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★ ☆
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★ ☆
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
153:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/09/01 13:21:46 rEsgPVeh
>>151
>社会福祉家というのはちょっと賛同しかねるが、
>帰洛後の親鸞と法然教団の関係(証空)を推察した
>記事に出会ったことがないので面白かった
喜んで貰えたようで光栄です。妻帯論では、歴史家の古田武彦氏
の親鸞論を批判するところから入り、福祉家という点も含めて考えて
みたいと思います。
2,3日カキコ不能です。
>証空には「即便往生」という考えがあって、親鸞の即得往生とどう違うのか
>など気になるトピックがたくさんある。
証空論はパスします。僕の手に負えない。
154:神も仏も名無しさん
07/09/01 19:47:32 AVybkzQm
渡海難の進化
____
/:::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::\
|:::::::::::::::: |
|::::::::::::::: ∪ \,, ,,/)
|::( 6::ー─◎─◎)
..ノ::: (∵∴∪ ( ・ ・))
/ ∵ 3 丿
/\ U ___ノ
/ .\ ____ノ\
\______ノ .\
↓
____
/:::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::\
|:::::::::::::::: |
|::::::::::::::: ∪ ⌒ ⌒ )
|::( 6::ー─◎─◎)
..ノ::: (∵∴∪ ( ・ ・))
/ ∵ θ丿
/\ U ___ノ
/ .\ ____ノ\
\______ノ .\
155:神も仏も名無しさん
07/09/01 19:48:49 AVybkzQm
↓
____
/:::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::\
|:::::::::::::::: |
|::::::::::::::: ∪ ノ ヽ )
|::( 6::ー─◎─◎)
..ノ::: (∵∴# ( ・ ・))
/ ∵ ο丿
/\ U ___ノ
/ .\ ____ノ\
\______ノ .\
156:神も仏も名無しさん
07/09/04 19:03:55 pCNDOBzc
法然って死ぬ間際に念仏では救われないって言ったんだよな。
とんでもない裏切り者だよなw
それに騙された親鸞は地獄に堕ちたんだろうか。
157:神も仏も名無しさん
07/09/04 20:16:24 BS4Nd44K
言ってないし
158:神も仏も名無しさん
07/09/05 19:03:13 ZKqUrby+
インポ親父こと渡海難が包茎手術を受けた!
↓
彡川三三三ミ
川出 ::::::⌒ ⌒ヽ
出川::::::::ー◎-◎-)
..川(6|:::::::: ( 。。))
出川;;;::∴ ノ 3 ノ < 手術前
ノ\_;;;;;;;;;;;;;;;;ノ
( * ヽー--'ヽ )
(∵ ;) ゚ ノヽ ゚ ):)
(: ・ )--―'⌒ー--`,_)
(___)ーニ三三ニ-)
(∴ ー' ̄⌒ヽωニЗ
`l ・ . /メ /
ヽ ∵ /~- /.
(__)))))_)))))
彡川三三三ミ
川出 ::::::⌒ ⌒ヽ
出川::::::::ー◎-◎-)
..川(6|:::::::: ( 。。))
出川;;;::∴ ノ 3 ノ < 手術後
ノ\_;;;;;;;;;;;;;;;;ノ
( * ヽー--'ヽ )
(∵ ;) ゚ ノヽ ゚ ):)
(: ・ )--―'⌒ー--`,_)
(___)ーニ三三ニ-)
(∴ ー' ̄⌒ヽωニЭ
`l ・ . /メ /
ヽ ∵ /~- /.
(__)))))_)))))
159:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/09/06 10:56:05 t3LgcCvb
親鸞妻帯論とは何か。親鸞妻帯論とは、仏教の戒律をどう考えるかという問題である。釈迦は三学
を立てた。すなわち戒・定・慧である。仏教は悟りを求める。禅定の無い悟りは存在しない。智慧の
無い悟りも存在しない。同じ論法で、持戒のない悟りも存在しないのだ。
僧は結婚できない。これは、仏教の基本的な戒律の一つである。親鸞は妻帯していた。これは、歴
史上、ほとんどゆるぎない事実として考えていいだろう。親鸞の妻帯は、破戒なのか無戒なのか。戒
律の肯定なのか、否定なのか。念仏をベースに、戒律の本質を考えてみたい。私生活を覗き見主義的
にあげつらうことには、僕は興味がない。歴史上の人物である親鸞は自分と同じような人間だったの
か、違うような人間だったのか。そんなことは興味がない。僧は結婚してもいいのか、わるいのか。
そんなことは、親鸞に聞くような問題ではない。
なお歴史的には、親鸞妻帯論は、親鸞が自分たちの師となりうるかのかという、師としての資質を
問うことに大きな問題があった。非僧者も破戒僧も、自分たちは師と仰ぐことはできない。仏法を他
人に語りかける資格はない。親鸞の妻帯論を考える場合、そのような教理史的な意味も忘れてはなら
ない。
親鸞妻帯論を考える場合、教義的な議論の前に、歴史的客観的事実関係を明確にしておく必要があ
る。歴史的客観的事実関係の明確化は歴史家の仕事だ。インターネットに格好の問題提起が公表され
ている。親鸞は流罪前の京都時代から結婚していた。比叡山を下りるように誘った女性がいる。それ
は恵信尼である。そんな仮説が提示してある。提起しているのは、著名な歴史学者の古田武彦氏
(URLリンク(www.furutasigaku.jp))である。古田武彦氏の仮説を見聞しなが
らこの問題を考えていきたい。
160:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/09/06 10:56:56 t3LgcCvb
恵信尼の手紙を紹介する。
原文
たヾごせの事はよき人にもあしきにも、おなじやうにしやうじいづべきみちをば、ただ一すぢにお
ほせられ候しを、うけ給はりさだめて候しかば、しやうにんのわたらせ給はんところには、人はいか
にも申せ、たとひあくだうにわたらせ給べしと申とも、せゝしやうじやうにもまよひければこそあり
けめとまで思まゐらするみなればと、やうやうに人の申候し時もおほせ候しなり。
漢字書き替え
唯、後世の事は良き人にも悪しきにも、同じように生死出ずべきみちをば、唯一筋に仰せられ候い
しを、受け給わり定めて候いしかば、上人の渡らせ給はん処には、人はいかにも申せ、喩ひ悪道に渡
らせ給うべしと申すとも、世々生々に迷いければこそありけめとまで思い参らする身なればやと、様
々に人の申し候いし時も仰せ候いしなり。
意訳
常に、いまの環境は何時激変するか測り知れない可能性があります。いまの行動・いまの思いがこ
れ以上一歩も続けられなくなり、自分はもう生まれ変わって人格を変え、全く別の思い・全く別の行
動を選択して行かなければならなくなるときがくるものです。それはいつ来るかわからない。同じ人
格ではいられないような「後の世」というものは、善人にも悪人にも同じように起きてくることです。
法然上人は、生(再生)・死(挫折)・生・死を繰り返す危機を克服して行く手段を、ただひたす
ら仰っておられました。親鸞聖人は、法然上人からそういうお話を伺い、決意を固めたのです。法然
上人に、どこまでもどこまでもついていこう。他の人が押し留めようとしても、自分は法然上人が向
かうところには、どんなところにもついていこう。仮に法然上人が、地獄道・餓鬼道・畜生道に向か
えば、自分もそこについていこう。そう決意していたのです。
161:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/09/06 10:58:03 t3LgcCvb
知恵が無く、ひたすら欲望だけに突き動かされていくけだものの道に法然上人が向かえば、自分も
そこについて行こう。欲望に支配され、しかも腹が満たすことのない飢えた鬼のように、一瞬の休み
無く欲望に追い立てられていく餓鬼の道に法然上人が向かえば、自分もそこについて行こう。欲望だ
けがひたすら膨れあがるだけで、身は微動もできない地獄の道に法然上人が向かえば、自分もそこ
について行こう。
自分の身をふり返れば、自分はそれと同じような世界にいたわけです。生(再生)・死(挫折)・
生・死を繰り返し、地獄道・餓鬼道・畜生道と紙一重の世界にあったわけではありませんか。法然上
人がそこに向かうと仰れば、お供しない理由はありません。
色々な人が、親鸞聖人にいろいろお話ししてきたとき、親鸞聖人はこのように切り返してお話にな
っていました。
原文を見よう。「候し」という言葉が4回でている。この「候し」は、恵信尼の使用例でみると、
必ず叙述者の過去の直接経験を示している。つまり、これは恵信尼が 過去に直接経験した事実の表
記であるという。
「唯一筋に仰せられ候しを、受け給わり定めて候し」は、恵信尼が過去に直接経験した事実である。
言い換えれば、伝聞ではない。恵信尼の文例で考えると、伝聞の場合は「きゝ候し」という言葉を使
っている。
親鸞が善鸞を義絶したときの書状の中に、「(親鸞は)まゝはゝにいゐまどわされたる」「(親鸞
を)まゝはゝのあまのいゐまどわせり」とある。継母とは、善鸞からみた恵信尼を指す。
恵信尼は、娘に親鸞が比叡山を脱出したときのことを話している。比叡山脱出のとき、恵信尼はそ
の経緯をそばにいて直接目にしていた。恵信尼が親鸞を比叡山から誘い出し、そこで結婚した。古田
武彦氏はそう言う仮説を立てている。
この問題を考えてみる。
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07/09/06 10:59:37 tp8gcxvW
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163:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/09/07 22:31:39 2hz3yRvq
古田氏の主張によると、親鸞の比叡山脱出のとき、恵信尼がその経緯をそばにいて直接目にし
なかったとしたら(通説:越後結婚説)、4箇所の「候し」は伝聞となるべきで、「・・・・・
と仰せ候し由、聞き候しなり」といった文形にならねばならぬという。
4箇所の「候し」のどれが「聞き候し」になるのか。全部が「聞き候し」になるのか、この辺
はよく分からないが、そのような主張をしておられる。
僕はこの恵信尼の手紙を読んで、全く違和感がない。「たヾごせの事は ~ 思まゐらするみ
なればと」の全文が、「おほせ候し」ということなのではないか。つまり、「たヾごせの事は~ 思ま
ゐらするみなればと」いう話を、親鸞が訪問者に言って聞かせていたのを、恵信尼は横で聞いて
いたのだろう。親鸞が直接体験していたことを直接話法で恵信尼は手紙の中に書いている。た
だそれだけのことではないか。最後の「・・仰せ候いしなり。」だけは、恵信尼の体験であり、「この
ように話しているのを私は横で聞いていましたよ」ということだろう。
親鸞が話し手、恵信尼が直接の聞き手となって話されたこと、これを手紙に書けば、「聞き候
し」になるだろう。しかし、第三者に話していたのを臨場感溢れるまま、直接話法で書けば、
「候し」になるだろう。
この手紙は、法然上人の下を親鸞が尋ねる前から恵信尼は親鸞を知っていたことの根拠にはな
らないと考える。その意味で、古田氏の主張は一角が崩れていると考える。
164:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/09/07 22:32:32 2hz3yRvq
古田氏は京都結婚説を主張している。京都結婚説の根拠として、古田氏は「親鸞夢記」という
資料を提示し、これは本物だという。
親鸞夢記という古文書がある。これは、高田専修寺にある。親鸞夢記には、親鸞が見た夢を三
つ紹介している。その中に、有名な「行者宿報設女犯」の詩が書かれている。これは、本願寺聖
人伝絵にも載っている。法然上人の下を尋ねる前、観音菩薩から「自分が貴方に抱かれよう」と
いう夢をみたという話である。親鸞夢記には親鸞の署名もある。親鸞の本物の署名があれば、そ
ういう夢を見たという話は現実味を帯びてくるだろう。親鸞は観音菩薩の許しを得、僧として京
都時代に結婚に踏み切ったという話は現実味を帯びてくる。
しかし、親鸞の署名があるといっても、筆跡鑑定の結果、署名は親鸞ではないことが明らかに
なっている。この文書は、学会ではほとんど問題にされてないと古田氏は言いつつ、古田氏はこ
れを本物だという。親鸞の直筆の記録があり、それをそのまま写したものだろうという。文体・
表現方法が親鸞の文章にそっくりだという。
まあ、親鸞の近くにいた人が書いたものだろうが、親鸞が直筆で書いた原本が別にあるとは、
僕は信じられない。原本が別にあるかどうかは、そのような直筆の原本が発見されたときに議論
すればいい。文章を似せて書くことは、他人でもできることがある。少なくとも、文献的には、
親鸞が若き京都時代から結婚していたということを示す客観的証拠は存在しない。
思想的にはどうか。僕は親鸞の人となりから、僧の身で結婚するような人だったとは考えられ
ない。それは彼の戒律に対する考えからそのように類推する。親鸞の戒律観を見てみよう。
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07/09/07 22:54:09 xEDArjiI
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166:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/09/12 11:37:52 ZYrkIW+v
親鸞は、流罪で僧籍を剥奪され、受戒の効果を失った。文字通り無戒に戻った。それでは親鸞
は、戒律を否定し、あるいは無視するような人だったのか。親鸞は関東から帰京するにあたり、
関東のお弟子さん達に次のような文書を残している。 (専修寺蔵 宗祖真筆)
浄肉不浄肉の文
涅槃経に言わく。人、蛇、象、馬、獅子、狗(いぬ)、猪(いのしし)、狐、猿、驢(うさぎ
うま)、十種不浄肉。又言、三種浄肉。見・聞・疑。見といふは、わが目の前にて殺す肉を食す
るなり。聞と言うは、我が糧に採りたるを食するを言ふ。疑といふは、我が糧かと疑ひながら肉
食をするとを言ふなり。この三つの肉食を不浄と言ふ。この三つの様を離れたるを三種の清き肉
食と言ふなり。
親鸞は、戒律というものを全く無視するというタイプの人だったのか。もしそうであれば、こ
んな文書は残さなかったろう。親鸞からこのような文書を渡されたお弟子さん達も、これを数百
年間も守り続けるということは無かったろう。親鸞自身は、流罪で受戒の効果を形式的には無く
なっても、戒律は堅持しなければならない。そう考えていたからではないか。
親鸞は肉食をしたと言うことを梅原猛さんなどは重大視している。自ら哲学者だと名乗り、肉食
は破戒行為だという。哲学的に見て、肉食はどこが破戒行為なのだろうか。親鸞以前に肉食をし
なかった僧がいたのだろうか。僧は、動物質タンパク質を摂取する必要はなかったのか。必須タ
ンパク質を摂取する必要はなかったのか。
親鸞は、戒律を破って肉食をしていたわけではない。親鸞の肉食は戒律の範囲内で行っていた。
僕はそう信じている。法然は、自らは持戒堅固の僧でありながら、第三者の破戒は広く包容する
懐の広さをもっていた。親鸞は、受戒の効果を失いながら、自らにも、人々にも、合理的な範囲で
は持戒を勧める人だった。ぼくはそう考えている。
167:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/09/12 11:40:07 ZYrkIW+v
静岡県に登呂遺跡という弥生時代の遺跡があり、当時の水田の跡が残っている。弥生時代は、
稲の北限は恐らくあの辺だったんだろう。登呂よりもさらに北方には、古代の水田の跡がほとん
どない。
稲が津軽海峡を渡ったのは明治のことだ。先人達は北海道で大変な苦労をして稲を育てた。戦
前は、東北地方でさえ、毎年のように冷害で苦しんでいた。宮沢賢治などは農業試験場の研究者
として過労の中で死んでいった。
鎌倉時代、関東・東北の人は何を食べていたのか。栗・粟・蕎などを食べていたのだろうが、
土壌の貧弱なところでは、人々はタンパク質を何から摂取していたのだろうか。当時、関東北部
で生活しようとする場合、狩猟し、肉食をしなければ、人々は事実上生きていけなかったのでは
ないだろうか。
狩猟・肉食をしなければ事実上生きていけない地で、敢えて「浄肉不浄肉」の文書を残したと
すれば、それはどういう意味があるのか、これは、漁民や狩人に向かって残した文書ではないだ
ろう。関東では、東大寺や比叡山のように、正式に受戒して出家できる寺は、国分寺・国分尼寺
以外になかった。国分寺・国分尼寺が廃寺になれば、正式な受戒の道はない。それでも、自ら僧
の宣言をする僧がいた。関東の親鸞集団の回りにはそういう人が多かった。親鸞は、そういう人
々に向かって戒律を教えていた。生活上では必要不可欠の肉食についても、親鸞は、戒律が認め
る肉食の限界を提示した。自ら僧であろうとする者は、決して戒律を忘れるな。親鸞はそう説いてい
るのだ。
戒律を重視する親鸞の考え方は、五会法事讃略抄から学ぶべきである。本願寺がこれを聖教デ
ータベースから外していることは残念に思っている。親鸞の基本的スタンスを考えた場合、教行信
証に次ぐ極めて重要な文書、歎異抄などとは比べものにならないほどの重要な文書と考えている。
168: ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
07/09/12 12:10:35 QMIEmsVN
O
o と
。 ,. -ー冖'⌒'ー-、 思
,ノ \ う
/ ,r‐へへく⌒'¬、 ヽ キ
{ノ へ.._、 ,,/~` 〉 } ,r=-、 モ
/プ ̄`y'¨Y´ ̄ヽ―}j=く /,ミ=/ オ
ノ /レ'>-〈_ュ`ー‐' リ,イ} 〃 / タ
/ _勺 イ;;∵r;==、、∴'∵; シ 〃 / で
,/ └' ノ \ こ¨` ノ{ー--、〃__/ あ
人__/ー┬ 个-、__,,.. ‐'´ 〃`ァーァー\ っ
. / |/ |::::::|、 〃 /:::::/ ヽ た
/ | |::::::|\、_________/' /:::::/〃
169:渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
07/09/13 11:02:41 Ony+bt5I
>>168
>と思うキモオタであった
苦笑。
浄土真宗教団が全く顧みてこなかった親鸞真筆の文書「浄肉不浄肉の文」を掘り
起こし、それを根拠に、上記のように思うキモオタであった。
まあ、折角コメントを書くなら、端折らずこのくらいのことは書いても罰はあた
らんだろう。
170:神も仏も名無しさん
07/09/13 11:54:40 4zmJm/Ie
>>169
早く職安へ行って職探せよキモヲタ
もうすぐ60になるおっさんのくせに昼間から2chかよ
171:神も仏も名無しさん
07/09/15 14:00:39 Q6O6ofXU
~渡海の脳内~
親鸞
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彡川三三三ミ
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172:神も仏も名無しさん
07/09/15 14:02:36 Q6O6ofXU
~渡海の脳内~
釈尊
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173:神も仏も名無しさん
07/09/15 14:03:39 Q6O6ofXU
~渡海の脳内~
阿弥陀如来
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彡川三三三ミ
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