07/07/08 11:12:27 LiQ2ik+/
>>41
>親鸞さんは越後に流されたとき、僧籍は剥奪されていたようですが
越後流罪の時に僧籍を剥奪されているということは史実のようだ。決定的証拠は、真筆本教行
信証の末尾の記載だ。真筆本教行信証とは、坂東本教行信証、報恩寺に伝わっていた。坂東本教
行信証は、非常に惜しいことに、関東大震災で最初の部分が損傷している。しかし、大部分が残
っている。報恩寺は、親鸞の直弟である性信房が開いた寺だ。
真筆本か否かと言うことは筆跡鑑定で行う。人は自分の名前を書くとき、ある共通的な癖が出
るそうだ。本人が自分の名前を書いたときにしか出ない癖が、坂東本教行信証の「愚禿釈親鸞」
という名前の記載のところに現れている。そのことから、坂東本教行信証は日頃から自分を親鸞
と名乗っていた人物が書いたという立証ができたということらしい。
>赦免された後、僧籍は復活したのでしょうか?
伝言の伝言で申し訳ない。読んだ本の名前も忘れてしまった。ある本の中の記載で、明治時代、
日本の過去の僧籍名簿を研究した人がいたらしい。徳川時代まで、僧籍の認証は朝廷が行ってい
た。明治になってそれが廃止された時、それまでの僧の全名簿が公開された。恐らくそれは、現
代でもどこかにあるはずだ。国会図書館か、国立大学の書庫にでも眠っているんだろう。