08/06/06 13:51:58 LgVXDv3Z
※重要
◆硫化水素暴露における窒息死と中毒死の境目について
~その1~
気管支、肺胞に対する破壊作用
20~30ppmから、肺の刺激症状が出現する。100ppmから600ppm程度での連続暴露では肺炎から肺水腫に発展し、呼吸困難、肺のガス交換阻害で窒息死の危険性が出てくる。
肺胞や肺毛細血管壁は薄い膜構造で出来ている。このような薄い膜構造は、硫化水素によって破壊される。その破壊によって、肺胞内に毛細血管からの血液成分が進出し、肺胞は水浸しの状態になる。これが肺水腫である。
こうなると、肺における酸素の取り込みが困難となり、窒息死の危険に陥る。肺水腫は100ppmで48時間、600ppmで30分の吸入で起こりうる。
時々話題にされる苦しむとか窒息死するのでは等と騒がれているのはこの事である。しかし、密室(ほぼ密室)で自殺に使われた場合、濃度は数千から数万ppm発生するので自殺者においてはその心配は一切ない。
むしろ窒息死の危険性があるのは二次被害による巻き添えを受けた人達である。そのため、実行場所は勿論の事、細心の注意を払う必要がある。