08/04/25 09:15:22 32WHXctA
等活地獄
この地獄は人間世界の下、約八千キロの所にあって、大きさは縦横共に八万キロほどです。
この地獄に堕ちた罪人達は常に相手に対して互いに敵意を持っています。もし出会ったりすると
狩人が鹿でも見つけたように鉄の爪で互いに傷つけ合うのです。そして、血も肉も完全になくなるほどに傷つけ合って
終いには骨だけとなってしまう。
あるいは、地獄の鬼達がやってきて、鉄の杖や鉄の棒で罪人達を頭のてっぺんから足の先まで
あらゆる所を叩きつぶして、体中がちょうど砂の固まりのように粉々になってしまうのです。
あるいは、きわめて刀の鋭い刃であたかも料理人が魚を切り刻むが如く体中の肉を切り裂きますが、
涼しい風が吹いてくると再び生き返って前と同じ苦しみを何度も何度も繰り返します。
死ぬほど辛い責め苦にあって、死んだようにみえても、誰も等しく活(よみがえ)って
地獄の苦しみが何度でもきてくるしみを耐えなければならない。
この地獄は、「殺生」をしたものに与えられるが、人間だけではなくあらゆる生き物を殺すこと、さらには
その肉を煮たり焼いたりして食べたことの悪行の果てこの地獄に堕ちる。たいがいの人間はここに落ちるのである。
その責め苦は、自分が成したのとおんなじように、身を切られ、火中であぶられたり、煮られたりで、
まさに因果がめぐるのである。
因みに、八大地獄の中で最も刑期の短いのがこの等活地獄だが、人間世界の50年が四天王天の一日になり、
四天王天の寿命が500年で、この地獄では四天王天の寿命は一日であります。
そして、この地獄の刑期は500年ですから、人間界の年数で計算すると
12,500,000年間出れないことになる長い刑期ですが、まだまだ、ここは入り口の地獄と言うことを
忘れてはならない。現世と違い苦しいからと言って自殺することは出来ないのである。
こんな世界に死んでもいきたくないですね。