08/07/23 02:00:43 0
父親の事は、この年になってもよく分からない。
嫌いなのは確かだけど。
変な人だと認識したのは、小学校の低学年くらい。
うちは余所の家から離れてて、学校から帰宅すると友達と遊ぶ事すらままならない僻地。
兄弟とばっかり遊んでたから、余所の家の子と遊べる時は嬉しくて仕方なかった。
ある年のお彼岸、隣のおじいさんちの息子さん家族が遊びに来た。
息子さんちは自分より一つ年上の女の子がいて仲良くなったら、
みんなで一緒にドライブに行かないかと誘ってくれた。
仲良くなった子とお出かけなんてしたことなかったから自分はうれしくて、
父に行っても良いか聞きに行ったら、行っちゃ駄目だって言われた。
余所のうちの車に乗せてもらうのは、そこのうちに迷惑だからって。
おじさんも、迷惑じゃないですよ、いつも父(隣のおじいさん)がお世話になってますからって行ってくれて、
自分も行きたいって、言ったんだ。
そしたら、
「行きたいなら、勝手に行け、母さんが帰ってきたら、いっぱい殴ってもらうから」
っておじさんやおばさん、仲良くなったその子の前で言ったんだ。
小学生でもそんな事、余所の人の前で言っていい事かどうかわかるよ。
おじさん達の顔色が変わったのも気付いた。
初めて父親に逆らった気がする。
ドライブには行ったんだけど、帰ったら殴られる事しか考えなかった。
帰ってきた母にその事を伝えたら、父が言った事すら信じてくれなかった。
でも、自分は気が付いちゃったんだ。
うちの父親はおかしいって。
人前で言っちゃいけない事を言っちゃう病気なんだって。