07/12/01 22:07:51 oUVekGVx
毎日、重い袋を粉引き小屋へ運んで、一生懸命働いていました。
けれども、段々 年をとって、もう仕事が思うように出来無くなってしまいました。
「この役立たず、出て行け」
年取ったロバは、ご主人からそう云われて、追い出されてしまいました。
可哀想なロバには行く当ては在りません。
暫く歩いていくと、道にうずくまっているイヌに出会いました。
「なあに、俺は年をとって、もう狩りが出来ないようになったのさ。
御主人は、俺なんか要らなくなったって訳さ」
暫く行くと今度は、びしょ濡れのネコに出会いました。
「家のカミサンときたら、歳とってネズミを捕れなくなった私を、川に投込むんだよ。酷いもんだよ」
三匹が、一軒の農家の前を通りかかると、オンドリが、声を張り上げて泣いています。
「ワシは、歳とって朝早く起きられなくなってきた。明日はスープにされるって訳さ」
こうして、オンドリもロバとイヌとネコと一緒に逝く事になりました。
めでたし、めでたし。