07/12/21 23:43:36 Q58u0grH
こんばんは。
こないだ『ミリキタニの猫』っていう映画みたよ。
カリフォルニア生まれの日系人の（三力谷さんて名字）じいちゃんのドキュメンタリー。
いったんは日本に戻ったけど、兵学校に入るのはいやだ俺は芸術家だ
それにカリフォルニアで生まれたんだからアメリカ人だ
っていってアメリカに戻ったら、強制収容所に入れられて市民権放棄させられて・・・
その後ホームレスになって、ニューヨークで絵を描きつづけていたんだけど、
9.11のとき、顔見知りだったこの映画の監督の女性からうちに来ない？って呼ばれて
共同生活をするようになり・・・っていう話。
映画の最後では、市民権が戻されていたことがわかって住処も得て、
自分のいた強制収容所を再訪するツアーに参加して、
もう怒りはない、通り過ぎていくだけだっていってたよ。。。
首ひっこめた亀みたいに肩にのめりこんじゃってた首が
どんどん伸びていくのが印象的だった。
自負心に満ちて、偉そーな態度は最初からそのままだったけど（素敵だ☆）
それも頑なさから、柔らかさへと変わっていって。
・・・にしても、アメリカってなんだかなぁって思ったりしてたけど、
ミリキタニさんが若い頃に政府に出した、市民権放棄の取り消しを申請する手紙や
その後受取人不明で戻ってしまっていた、市民権抹消は無効だっていう政府からの手紙が
ちゃんと保存されてて、ネットでアクセスできたりするところや、
福祉施設の人たちの、相手の個性に合わせた柔軟な対応姿勢なんかは、おぉ☆と思った。
で、なんで「猫」かっていうと、じーちゃんが猫の絵を描きつづけているからなんだけど
なぜ猫の絵を描きつづけてるかっていうのは。。。
今年、87才のじーちゃんは日本に来て、家族がいた広島で平和式典に参加して
献花の列に並び、自分の番が来たときには
原爆の犠牲になった恩師に向けて「仰げば尊し」を朗々と歌いあげたらし☆