08/02/01 03:48:08 zk0+2dsN
国立循環器病センターの倫理委員会は31日、手術で余った人間の頭皮に高い圧力を
かけて、細胞を取り除いた真皮を作製する研究を承認した。申請した山岡哲二生体工学
部長らのグループは、将来的に脱毛・薄毛で悩む人にこの真皮を移植し、毛乳頭細胞を
注射して毛をはやす再生医療に発展させる計画で、世界でも初の試みという。
研究は、神戸大学付属病院と協力、頭の手術の際に余った、人の頭皮を利用する。
この頭皮に水中で約1万気圧をかけて細胞を破壊し、コラーゲンやエラスチンなど
タンパク質だけのスポンジ状にする。大きさは1センチ四方。
将来的には、この真皮に表皮となる毛包細胞を移植して皮膚状にした上で移植、毛髪の
形成を促す毛乳頭細胞を注射する。毛包、毛乳頭細胞は本人のものを培養するため、
この細胞が機能する限り、毛が生え続けると予想される。
脱毛症の人の多くは頭皮が薄くなり、毛穴が変形するなど毛髪が生えにくくなっている
ことが多く、毛乳頭細胞を直接注射しても、正常な育成は難しかった。今回のケースでは、
自分の細胞を使うため拒絶反応も抑えられるという。
神大病院の寺師浩人形成外科准教授は「できるだけ早く臨床実験し、本当に毛が生えて
くるのか確認したい」と話している。
ソース(MSN産経ニュース) URLリンク(sankei.jp.msn.com)