08/07/15 07:59:16 5JYunCnp0
例3 以下の取引のケース
年月日 借入金額 弁済額 利率 日数 利息 未払利息 残元金
1 H13.1.15 500,000 0.292 500,000
2 H13.1.29 50,000 0.292 14 5,600 0 455,600
3 H13.2.26 50,000 0.292 28 10,205 0 415,805
4 H13.3.30 50,000 0.292 32 10,644 0 376,449
5 H13.4.25 50,000 0.292 26 7,830 0 334,279
6 H13.4.25 165,000 0.292 0 0 0 499,279
7 H13.5.27 300,000 0.292 32 12,781 0 212,060
8 H13.6.30 150,000 0.292 34 5,768 0 67,828
9 H13.7.27 60,000 0.292 27 1,465 0 9,293
10 H13.8.25 5,000 0.292 29 215 0 4,508
11 H13.9.30 4,637 0.292 36 129 0 0
↑
これを引き直し計算すると、このようになる
↓
年月日 借入金額 弁済額 利率 日数 利息 未払利息 残元金 過払利息(5%) 過払利息合計
1 H13.1.15 500,000 0.18 500,000
2 H13.1.29 50,000 0.18 14 3,452 0 453,452
3 H13.2.26 50,000 0.18 28 6,261 0 409,713
4 H13.3.30 50,000 0.18 32 6,465 0 366,178
5 H13.4.25 50,000 0.18 26 4,695 0 320,873
6 H13.4.25 165,000 0.18 0 0 0 485,873
7 H13.5.27 300,000 0.18 32 7,667 0 193,540
8 H13.6.30 150,000 0.18 34 3,245 0 46,785
9 H13.7.27 60,000 0.18 27 622 0 -12,593
10 H13.8.25 5,000 0 29 0 0 -17,593 -50 -50
11 H13.9.30 4,637 0 36 0 0 -22,230 -86 -136
12 H20.1.16 0 2,299 0 0 -22,230 -6,997 -7,133
### このときH13.7.27の6万円弁済により、はじめて過払金が生じたので
H13.7.27から過払金に対し過払い利息(5%)を付す。
あくまで、“過払金が生じた時点から過払い利息は付す”のであって
最終取引日から過払い利息を付すのではない。 ###
******** 参考(最高裁平成19年7月13日,同年7月17日判決)
「貸金業者が制限超過部分を利息の債務の弁済として受領したが,その受領につき貸金業法43条1項の
適用が認められないときは,当該貸金業者は,同項の適用があるとの認識を有しており,
かつ,そのような認識を有するに至ったことがやむを得ないといえる特段の事情がある場合でない限り,
法律上の原因がないことを知りながら過払金を取得した者,すなわち民法704条の「悪意の受益者」であると
推定されるものというべきである。」 ************
~~ その他 ~~
■閏年では、利息の計算方法は?
■取引途中で一旦約定残高ゼロ(過払い発生)後の借入金に対し、
過払金に過払い利息も含ませていいのか?
■業者開示の取引履歴では、借入当日も利息が発生している(初日算入)が、
引き直し計算においても初日算入すべきなのか?
○初日算入の有無、閏年の有効性、過払い利息の元本への充当などで金額は異なります。
恐らく「初日算入なし・閏年有効・過払い利息元本充当」が有利になると思います。
##### 現在のところ、初日算入・閏年考慮・過払い利息充当 のいずれも
絶対的な定めは無く、選択は請求者の自由です。 #####