08/09/22 12:00:47
ローソン 意識改革は進むも
既存店回復が急務
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「 「本部の方針だから、とりあえず100個発注してくれ」―。
就任当初、現場回りをしていたとき、こうオーナーに迫る店舗指導員(SV)に新浪社長は愕然とした。その店がどのような立地にあり、
どういう顧客が多いのか。店ごとに特徴があるはずだが、それをまったく無視した営業活動がはびこっていた。各店舗の売り上げ状況
や顧客動向を見ずに本部の意向を優先する、本部の押し付け販売が組織全体に染み付いていた。「ローソンは売り上げ規模は2位
かもしれないが、現場のレベルははるかに下位のチェーンだった」と新浪社長は振り返る。」
「 SVには、顧客とオーナーに向き合うという基本姿勢を徹底的に教育した。また、SVと商品本部などの本部部隊や経営層との壁を
取り払えるように、意思疎通ができる機会を頻繁に設けた。その結果、今では現場の問題点が短時間のうちに新浪社長の耳に入る
までに組織は変化したという。「内部の人間はぬるま湯状態だった。変わらなければならないことはわかっていたが、具体的な施策に
踏み出せなかった。しかし新浪の強い働きかけが会社を一歩前に進ませたと思う」と川村隆利COOはこの5年間を振り返る。」
「 「売上高は確かに落ちているが、個店の利益は上がっている」と、SVによる経費削減指導の効果を新浪社長は強調するが、
それにも限界がある。最終的に既存店オーナーの利益を上げるためには、やはり売上高の上昇が不可欠だ。」
「 社長就任から5年がたったが、じつはいちばんの収穫は「顧客を見る」という商売の最も基本的な文化が社内に浸透したことだと思っている。
5年前はこの会社は商売の本質を忘れていた。私のいちばんしたかったことは人材育成だ。5年で人材も育ち、この9月1日に各支社長を
プロパー社員に変え、COOを新設した。もう私1人で引っ張っていかなきゃいけない会社ではなくなった。」