08/08/30 11:04:28
職場内はいつもカリカリ、ピリピリしたマイナスのムードが漂っていた。
勤続年数が永いだけのパート婆が、業界未経験者に大威張りしている陰欝な所だった。
今も構造的には、何も変わっていないのだが、最近俄かに小さな変化があった。
天真爛漫で白雪姫みたいなＫちゃんが頭角を現してきたのだ。
彼女が通った後には、静謐な空気が残る。私達の気分を軽やかにしてくれる。
そして、私達は気付く。意地悪婆の身勝手で思い付きだけの指示など、どーでも良いのだと。
ふと、Ｋちゃんが指導者だったらいいのにと思う。錆び付いた惰性の日々から、私達を躍動の平原へ導いて欲しいと願う。
Ｋちゃん…彼女こそ食品業界のジャンヌダルクなのかもしれない。