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共犯の女逮捕 相談５０件 被害５０００万円か （京都新聞）
飲食店などの事業展開を掲げたグループの代表の男が大学生から
出資金名目で借金させ、金をだまし取ったとされる事件で、
京都府警捜査二課と上京署などは８月２９日、詐欺の疑いで、
新たに近江八幡市篠原町、アルバイト店員甲斐千恵容疑者(２１)を逮捕した。
調べでは、甲斐容疑者は先に逮捕された京都市北区紫野上柏野町、無職
奥村明大容疑者(２８)と共謀して２月初旬、大津市でアルバイトの女性(２１)
に「会社の運営資金が必要だ。会社をつくるから加わってほしい」などとうそを言い、
京都市の消費者金融三社から計約百万円を借りさせ、だまし取った疑い。
調べに対し、奥村容疑者は「だますつもりはなかった」、甲斐容疑者は
「詐欺での逮捕は納得できない」と容疑を否認している、という。
府警などによると、奥村容疑者は知人らとグループをつくり、飲食店や
学習塾の経営などを名目に、大学生を中心とする若者に出資を呼び掛け、
京都市の消費者金融で借金させていた。学生らに金を借りさせる際には
「返済は全額負担する」という借用書を交わし、肩代わりの謝礼として
現金２、３万円を渡すこともあった、という。
奥村容疑者らが関与したとみられる同様の被害届や相談が２００５年８月から
今年春までに約５０件あり、府警は被害総額が約５千万円に上るとみて余罪を調べる。