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２８歳グループ代表逮捕
起業出資名目で学生から１００万円詐取 （京都新聞）
飲食店などの事業展開をうたうグループが、京都の大学生に経営への参加を呼び掛け、
出資金名目で消費者金融から借金させた上、約束した代理返済を行わず、学生が多額
の負債を抱え込んでいた問題で、京都府警捜査二課と上京署などは８月２９日、詐欺の
疑いで、グループ代表の奥村明大容疑者（２８）を逮捕した。
調べでは、奥村容疑者は昨年、市内の大学生に「事業をするから出資しないか」「借りた
金は必ず自分が返す」などと持ちかけ、近くの消費者金融で約百万円を借りさせ、だまし
取った疑い。
府警などによると、奥村容疑者は、知人らと「ＨｅｅＳｕｉ」（ヒースー）と名乗る事業グループを
つくり、飲食店や学習塾の経営などを名目に大学生に出資を呼び掛け、少なくとも約４０人
から数千万円を集めていた。出資金は中京区にある特定の消費者金融から借金させて、
「返済は全額負担する」いう借用書を交わし、借金肩代わりの謝礼として現金２、３万円を
渡していた、という。
奥村容疑者らは、上京区に飲食店を開業していたが、経営実態はほとんどなかった。大学生
から集めた出資金のローン返済も滞り、学生に督促状が届くようになった、という。
この事件をめぐっては、被害に遭った学生三人がグループと消費者金融会社に損害賠償と
債務不存在を求めて京都地裁で争っている。京都弁護士会も近く、被害学生の集団提訴を行う。