08/05/13 12:43:19 HacHrWBO0
クロン
8:あぼーん
あぼーん
あぼーん
9:病弱名無しさん
08/05/13 19:30:36 89ndTkLy0
【第23回】炎症抑えるインフリキシマブ
炎症性腸疾患(5)-1
クローン病は、食事で小腸や大腸に炎症が起こる。そのため、直接鼻から十二指腸に成分栄養を注入する方法が、治療の柱になってきた。
慶応義塾大学医学部消化器内科教授の日比紀文先生は
「食事の楽しみを犠牲にしても、副作用がない成分栄養療法が我慢強い日本人には好まれたのかもしれません」と語っている。
ところが、ここにきてインフリキシマブという薬がクローン病の治療を大きく変えようとしている。
これは腫瘍壊死(しゅようえし)因子(TNFα)という炎症を起こす生理活性物質に対する抗体。
その効果がすごい。1回注射すると、2~3日で炎症が消え、6~8週間効果が続く。海外の臨床試験では、1回の注射でクローン病の65%が改善したそうだ。
海外では、8週間に1度注射をすれば、炎症の再発も抑えられることが分かっている。
これまでの薬では考えられない効果だ。日比先生の患者にも「この薬を注射して、初めて健康がどういうものか分かった」という患者もいるそうだ。
ただし、まだ問題もある。1つは副作用。腫瘍壊死因子は免疫にかかわる因子なので、その作用を抑えると、結核など感染症の危険が高まる。
もう1つは、効かない人が3分の1ぐらいいること。薬の改良で効く人も増えるとみられているが、それでも効かない人をどうするか。
日比先生によると「接着因子など炎症の惹起(じゃっき)に必要な別の因子に対する抗体療法も研究されている」そうだ。
長期使用によるがんのリスクを心配する声もあるが、これはまだこれからの研究課題。