07/10/06 20:52:24 VlUeWU7i0
わたしのカルテには、コーヒーをやめてもらっただけで長年の慢性症状が劇的に
治ったケースが山ほどある。典型的な例を紹介しよう。
12年間にわたる泌尿器の機能不全に悩んでいた33歳の女性の例だ。職業は弁護士である。
医者嫌いで、初診のとき、わたしのところにくるのにも大変な努力を要したといっていた。
症状は頻尿と尿意緊迫からはじまり、それが悪化の一途をたどってきた。何人もの医師の
診察を受けたが、何の異常も発見されなかった。異常所見がないにもかかわらず、医師た
ちは彼女に抗生物質を連続的に投与し、尿路麻酔をかけた。他に打つべき手をもち合わせ
なかったのだ。それでも症状が改善されないと、今度は彼女を変人あつかいにしはじめた。
愁訴はみんな彼女のあたまの中でつくられたものだと判断されたのだ。すっかり嫌気がさ
した彼女は自分で治そうとしたが、症状はますます悪化していった。そこでまた、別の医
師をたずねた。12年間で20人の医師の治療を受け、全員から不愉快なあつかいを受けたと
いうことだった。
やがて、あたらしい症状が出てきた。性行為に痛みがともなうようになり、結婚生活が破
綻しかかった。医師の診察を受けたが、そのときも原因は見つからなかった。症状を訴え
つづけると、無理やりに尿道再建手術を受けさせられた。つらい手術を受けさせられた。
つらい手術で費用も高かったが、症状の改善が見られるどころか、2つの別の問題が生じた。
手術の直接的な影響からきたストレス尿失禁(咳やくしゃみで失禁が起こる)と、尿滴下(排
尿力がなく、外尿道口から滴下する)を呈するようになったのである。わたしのところにき
たとき、彼女は医師にたいする怒りをあらわにしていた。