08/09/05 23:43:40 6+g9DHeu
考えてみればベートーベンにしてもショパンにしても、
若くして希望と苦悩いっぱいでありながら、それでも知性と教養で己の尊厳を保ち、魂を込めた作品遺したわけで。
それをたかだか10歳そこそこの子供らがコンクールのために弾き、よしんば素質の良さや成果を出したところで、
作品本来の人間的な懐の深さや真の情熱、哀しみ、品性が表現されることは滅多にない。
だからそのことを知っていて、その域に到達してみたいと願う人たちが、様々な人生経験を経て大人になってからも弾き続けようとしている。
そして気持ちが強ければ強いほど、演奏はみるみる変化していく。
子供の頃に早々と終わらせるのも自由だが、音大行っても意味ないとか、生活できないとか言うのは、
生のピアノ演奏を聞いて感動した経験の乏しい人の、シラケた価値観だと思ってる。