08/07/11 16:28:20 xeTtT/kk
>>225
なるほど、この問題を真剣に考えておられるのがわかります。
>親だけではなく社会や地球全部が負うべき、というのが先生の主張と思っていいかな?
はい、結構かと。
>淘汰されていくのが自然だと思う。社会や文化がそれを容認してないから問題
これについては異論があります。ホメオスタシスの概念を種や社会まで広げると、
外界に対する適応性が高くなることが、ホメオスタシスの向上ということに
なります。多少の生物学的欠点がある個体であっても、社会的な存在意義を
付与することによって、生きてて良かった、と思える存在として人類の中に
位置づける。これは、いわゆる低所得者層に対するセーフティーネットの
考え方と同じで、社会全体としては適用対象を広げていくべきだと思うのです。
「こんな俺でも生きていける社会」を目指すというか。
>複製を行う必要はないという思考は、環境に応じた生命の姿でもあり、
> 生命の進化の一種とは位置づけられないものなのかな?
そういう考え方もあり、とは思います。
ただ、その選択をする根拠として「子供を不幸にする可能性」を考えた
ということをあげるよりも、複製を生物学的に行えない状況になったときの
「方便」として、考えるんだったらあり、だと思います。
厨房の自分が今子供を産んだら、ろくに子供を育てられない。
環境、というより状況が悪すぎる。だから、子供は殺す。
このことは自分の中で一生受け止めて、いつか何らかの形で、
お前という存在を社会的な遺伝子の海の中に放つ。許してくれ。
という考えを実行した人もいるわけで。
それは、いろんな意味で犬猫から遠くはなれた、きわめて人間的な、
社会的な、なかなかに堪え難い決断でした。と位置づけられるかと。