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3日、西日本から北陸、東北南部までの広範囲で黄砂が観測された。
近年は、この黄砂に付着した化学物質などの「越境汚染」が問題となり
花粉症悪化の一因との指摘もある。黄砂は4月にピークを迎え、
初夏まで続くことから、専門家は健康被害への注意を呼び掛けている。
黄砂の分析を続けている長崎県環境保健研究センターによると、
酸性雨の原因となる硫酸イオンなどの化学物質やジクロルボスなどの
農薬類も検出されるという。環境への影響のほか
「免疫力が低下した人や気管支が弱い人が黄砂の粒子を吸い込むと
健康被害の恐れもある」と警鐘を鳴らす。
花粉症との関連性を指摘する研究もある。大分県立看護科学大学の
市瀬孝道教授(環境毒性学)は
「黄砂と花粉を一緒に吸うと花粉症が悪化する恐れがある。
黄砂に含まれる二酸化ケイ素(石英など)は肺に入ると炎症を起こし、
付着した細菌やカビはアレルギーを引き起こす可能性もある」と指摘。
花粉症用のマスクなどでの自衛を呼び掛けている。
(URLリンク(www.nishinippon.co.jp)より抜粋)
気象庁 黄砂情報(実況図)
URLリンク(www.jma.go.jp)
気象庁 黄砂情報(予測図)
URLリンク(www.jma.go.jp)