07/09/23 00:23:56 mA/HL6O2
>>382
大脳皮質の神経細胞は主としてグルタミン酸を信号の伝達に使っていますが、
神経細胞の表面にはグルタミン酸と結合する蛋白分子(グルタミン酸受容体という)
が存在します。NMDA受容体とはグルタミン酸受容体の一種で、これにグルタミン酸が
結合すると神経細胞内のカルシウム濃度が高まり、細胞内の様々な酵素が活性化して
神経回路の信号伝達効率が高まることが知られています。ただ、NMDA受容体が
過度に活性化されると細胞内のカルシウム濃度が異常に高まり、過剰に活性化された
酵素が細胞を破壊することが知られています。
で>>381氏に質問
1.アスペルガー症候群(以下ASと略す)と前頭前野のNMDA受容体との関係を指摘した研究は?
生きた人間の脳で特定の受容体の分布や活性を調べるのは困難なはずだが?
2.NMDA受容体の過興奮による細胞死は海馬では知られているが、それも脳虚血など
極端な状況で起きる現象であって、健康な状態の、しかも前頭前野についてそうした
報告があるだろうか?
3.細胞死を免れるために前頭前野が不活性化されているとするが、その細胞機構は(抑制
性神経細胞)?
4.前頭前野が不活性化されているなら前頭前野の機能不全による症状(短期記憶の
障害、ストループ課題やロンドン塔課題などにおけるパフォーマンスの悪化etc)
が発症するはずだが、そうした報告はあるのだろうか。
(以下に続く)