07/09/01 22:15:21 rbDuSTrM
>統合失調症患者の脳をMRIやCTをしてみて健常者の脳と比べてみると違いがあるのでしょうか?
統合失調症には脳の状態に明らかな違いがある患者とそうでない患者がいるし
死後脳を顕微鏡で調べてもよくわからないことが多い。
それで脳の画像を頼りに「これは統合失調症だ」「いやそううつ病だ」と
判断できるようなものではないので、診断でも鑑定でも脳の検査は
推進されてない。
というか脳神経外科・神経内科などで脳に異常がないのにおかしな症状が出る
患者を精神・神経科、心療内科にまわすことも少なくない。
これが「内因性」というものであって、どの患者、どの症状にも共通した
脳の異常がみられれば、「(脳)器質性」なのにそうではない理由です。
ちなみに私は交通事故で17歳と31歳の時に脳神経外科で脳の横断面を
調べてもらいましたが異常がなかったです。
PETや機能的MRIなら明らかな異常がみつかったかもしれませんが
見た目だけではあまりあてにならないんですよね。
>あと、統合失調症患者で投薬治療で妄想や幻聴が完全に消失したら、医師の判断で薬を断薬することはあるのでしょうか?
それが寛解という状態ですから、再発予防のために(人によっては一生)
薬を飲み続けなければならない。
そもそも幻聴や妄想などの陽性症状の多くは抗精神病薬が効きやすく
場合によっては薬なしでも時間が解決してくれる一時的な症状です。
ところが陽性症状がおさまると代わりに前面に出てくるのが感情鈍麻、
自発性の低下といった陰性症状で、あまり薬が効かない。
ですから抗精神病薬は陰性症状を改善するのではなく
(薬で無理に改善しようとすれば陽性症状の再発の原因になる)
悪化させないようにするのが限界で、あとは自己回復力によるわけで
陽性症状の再発予防のためにも抗精神病薬が手放せないのです。