07/07/31 20:57:35 Sc56YzCP
>>380さんに見せようと思ってたページ捜してたら出てきたよ。
大月三郎:精神医学第4版、文光堂(2000年4月)より転載
URLリンク(www.yoshitomi.jp)
発症年齢は病態生理学的、予後的に重要である。
若年発症例は男性に多く、脳の構造異常所見、陰性症状が顕著であり、
認知障害の所見も多く、転帰も不良である。
発症年齢が遅い症例は女性に多く見られるが、脳の構造異常、
認知障害のいずれも比較的少なく、予後の転帰も比較的良好である。
これはエストロゲンの中枢神経保護作用によるといわれている。
予後の良好因子として、良好な病前適応、急性の発症、女性、高い発症年齢、
病識がある、発症の契機となる出来事がある、気分障害を伴う、陽性症状が少ない、
残遺症状が少ない、統合失調症の家族歴がないなどがさまざまな研究報告によって
あげられている。
なかでも早期の抗精神病薬による薬物治療、良好なコンプライアンスは
予後良好因子として重要と考えられ、抗精神病薬による早期の安定した治療は、
その後の治療への反応が良好となる点においても重要である。