07/07/22 11:45:49 2AfqrpdX
弁護側に依頼されて鑑定をした上野正彦博士は、刑事事件で多くの鑑定をしてきた法医学の権威で、この分野でもっとも著名だ。
だから必ず正しいとは言い切れないが、それが問題ではない。
上野博士の意見だと、赤ん坊の遺体に強打された形跡はない。これは犯人が「赤ちゃんが泣きだしたからあやそうとしたけどあわてていたから落としてしまった」と証言したことと食い違いはない。
ところが検察は「被告は、赤ん坊が泣き止まないため激昂し、床に思い切り叩き付けた」と主張した。ずいぶん残酷な犯人ということに。
では検察は何を根拠に主張したのか。実は検察の主張はただ一方的なもの。なのに弁護士がちゃんと反論せず、もっぱら情状酌量を求めた。
ひどい話だ。ずさんな裁判によって証拠もなく決め付けられてしまった。
こんなことが裁判でまかり通ってしまったら、大変なことになる。誰だって、やってなくてもやったことにされてしまうおそれが。それがわが国の裁判だということになる。
「この犯人はしょうもない奴だから」ではすまされない。他人事ではないのだから。