07/07/24 23:57:00 n4QyyKde
「五穀を食いて活くべきものなり」 VEGAN ◆PsPHI2rklQ 著
この御国を神の国と呼ぶとき、神勅の国であることを忘れてはなりません。
「殺されたウケモチ(保食神うけもちのかみ)の頭から牛馬、
額からアワ、眉から蚕、眼からヒエ、腹からイネ、陰部からムギとマメが化生した。
天照大神は、アワ・ヒエ・ムギ・マメを「陸田種子(はたけつもの)」、イネを「水田種子(たなつもの)」と区別し、
この世の人間の「食ひて活くべきものなり」とした。」『日本書紀』
つまり、命の根、イネを授けられたのです。
そして、獣肉と獣の皮ではない、不浄なる五穀と繊細な織物とを授けられたのです。
伊勢神宮に天照大神、そして食物の神である豊受大神の二神が奉られているのです。
この御国は、春の優麗、夏の盛り、秋の寂れ、と冬の厳しさとによって、その豊かな景色によって、
豊かな食物によって、この色とりどりの楽しみがあるのです。
この御国は、海に囲まれているどころか、黒潮の丁度勢いの強くなったところに様々の魚が居るのです。
アメリカのように内陸で家畜を飼わなくていいのです。自然に魚が流れてくる。
こうして、日本では昔から穀物と、彩のある野菜、キノコ、海藻に、黒潮に乗ってきた魚を捕らえて食べたのです。
魚は頭を養い、日本人の緻密な頭脳を養い、その和順温和な性格を養ってきたのです。
この民族の幸福と智恵を頂きます、有難うございますとやるのです。
それどころか精進料理の技巧も高めております。
豆を発酵させ味噌や醤油、豆腐に、その乾燥保存の高野豆腐、きな粉、揚げ、
この大豆の成分が女性の肌を美しくし、毎月の苦痛を和らげたのです。
我が国の文明はこの巧妙な智恵から発しなければなりません。
これを学ばずして、何が学と呼ぼうか?日本人はそういう立派な智恵を持っておったのです。
そして、五穀を食いて活くべきものなのです。