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立花隆『臨死体験上・下』文藝春秋、最終章より
(現実体験説と脳内現象説と)「いずれの説が正しいにしろ、いまからどんなに
調査研究を重ねても、この問題に関して、こちらが絶対的に正しいというような
答えが出るはずがない。少なくとも私が死ぬ前に答えが出るはずがない。だか
ら、いずれにしても、私は決定的な答えを持たないまま、そう遠くない将来に、
自分の死と出会わなければならないわけである。そのとき、いずれにしろ、どち
らが正しいのかは身をもって知ることができるわけである。(中略)生きてる間に、
死について、いくら思い悩んでもどうにもならないのに、いつまでもあれこれ思い
悩み続けるのは愚かなことである。生きてる間は生きることについて思い悩むべ
きである。」