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【内観療法の定義】培風館「臨床心理学入門」より抜粋
創始者は吉本伊信で、近年は欧米にも広がってきている。
研修所等に1週間程度宿泊して行う「集中内観」と、日常生活で行う「日常内観」がある。
集中内観で内観法の基本を練習し、その後、日常内観を折にふれ続けていくことが大切とされている。
この療法では、自分にとって重要な相手との関係を、
「世話になったこと、して返したこと、迷惑をかけたこと」 という3つのテーマに即して調べていく。
これは、人は他人や自然と相互に依存しながら生きているにもかかわらず、
放っておけばもともとは自己中心的になる傾向をもっている、という人間観に基づいている。
治療経過としては、まず自分が受けていた世話に気づくことによって、
過去の体験を肯定的に意味づけしなおし、自己に対する安定感が得られる。
また、自分がかけてきた迷惑に気づくことにより、
他者の立場を共感的に理解することができるようになり、感謝と謝罪の気持ちが自覚されてくる。
この作業を通じて、自分のイメージと他者のイメージが変更・再構築され、
積極的な生きる意欲がわいてくるとされている。
しかし、内観療法は短時間で治療効果を上げることを目標とされているゆえ、
短時間ゆえの限界があり、カウンセリングなどのサポートを必要とする。
北海道スレで問題となっているのは、札幌市西区の某病院等が、患者を強制的に、
保護室に隔離又は抑制(身体拘束)して行う自称「集中(リボン)内観」、
病状によっては当療法が適切でない場合でも行うケースが見られ、患者へのサポートが不十分ゆえ、
悪化のリバウンド現象が、スレ書込やミシュランの体験談により明らかとなっている。
最近では「内観」という名前が一人歩きし、スレネタとして釣りに使われるようになる。
類義語にも注意:「記憶回想療法」「リボン記憶回想療法」「拘束時記憶回想療法」