07/07/06 13:51:44 b2c+mZAD
>>537
おまたせ
・見出し
神経衰弱(neruasthenia, nervous exhasution)という用語は、1860年代に米国の神経精神医学者のベアード
(Geroge Miller Beard)によって紹介された。彼は、慢性疲労と能力低下を特徴とする病態にこの用語を適用した。
この用語は最近では頻繁には用いられることは無いが、精神医学論文では見られ、ICD-10では独立した診断名
として残っている。そこでは神経症性障害の1つとして分類されている。米国の最近の疾病分類学によれば、
この障害は明確な診断とはみなされていない。精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版(Diagnostic
and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision:DSM-IV-TR)では、神経衰弱は
鑑別不能型身体表現性障害に類別されている。
この障害は、疾病の分類と発現に影響を及ぼす文化の違いを示す格好の実例である。神経衰弱はヨーロッパ
とアジアでは受け入れられている病名であり、疲労感、頭痛、不眠そして他の漠然とした身体愁訴を特徴とし、
自覚しない心理的葛藤というより慢性的なストレスによって起こると考えられている。精神疾患であると類別される
ことに抵抗を持つ多くの文化圏(特に中国)では、神経衰弱は特に好まれる診断である。そのため、この障害は
東アジアでは最もよくみられる診断名である。