07/07/31 15:44:36 JMuzto6T
544じゃないけどひろってきた。
町外れの小さな家に、一人で住んでいるおじさんがいました。このおじさん、おいしい
ごちそうを作って食べるのが大好き。でも、食べ終ったときにはくたびれてしまって、
後片付けがいやになってしまいます。始めのうちは、流しの中が汚れたお皿でいっぱいに
なる程度だったのが、次第にテーブル、本棚、椅子、ラジオの上と、どんどん場所が
占拠され、いつの間にか家中、汚れたお皿でいっぱいになってしまいました。
汚れたお皿を洗わないという、こっけいな状況がユーモラス。こんな事態になっても
まだまだお皿を洗わないおじさん……という展開が、次はどうなるのかという興味を
抱かせます。このお話は、ガンに病む小さな男の子のために作者クラジラフスキーが
書き送った手紙の中の一話で、その子が一番好きだったものだそう。子どもたちには
明るい笑いをという作者の信条がそのまま表れたストーリー展開に納得です。
黒、濃赤、黄緑の3色のみで表現した端正なイラストが、さらりとこのユーモアを演出
します。
―(ブラウンあすか)
おいしいごちそうを作るのが好きで,食べるのも大好き! けれども,食べ終わったときにはもうくたびれて,家じゅうよごれたお皿だらけ…….一人暮しのおじさんは,さてどうしたでしょう?