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あゝ有難や、まれに人身を得、適仏法にあへり。
然らずは、生涯衣食の獄につながれ、名利の網にかゝりて、いかでか六道の衢を出む。
如来の大悲にもれぬれば、人間のかひもなく、何を此身の思ひ出とやせん。
あさましや、我身の上をかへりみれば、行ひは牛羊にひとしく、智慧は彌猴に似て三毒強盛なり。
今此下種の大法に、あひ奉らずは、何ぞ、唯信のみにて仏果を成ぜん。
前仏、後仏の中間、無仏世に出たりといへども、上行所伝の妙法流布の時也。
蓮隆両祖のながれをくみ、本化上行の流類、読持此経、是真仏子といはれ。
まことに果報を論ずれば、竜樹天親迦葉阿難にも、すぐれたり。
是全く経力、仏力の、しからしむる処なり。
願くは、生々世々、菩薩の道を行じ、無辺の衆生を度して、永く退転なからん事を、おもふものなり。
南無妙法蓮華経