07/08/17 17:51:46 WBfVAIyp
宗教に対する批判と誤解
ひと口に無宗教と言っても、上記のようにその内情は様々であり、
これらの曖昧さから様々な批判や揶揄、誤解を受けているのが実情である。
たとえば無神論と混同・同一視されるとか、無宗教者でも神や霊魂などの霊的な存在は信じており、
これらを否定しない、といった具合である。
確かに無神論者は無宗教には違いないが、無宗教者の全てが無神論者ではない。
また神や霊魂を否定はせずとも、これらに対する信仰や確信を持たない者たちもまた、無宗教者である。
「無神論者の中にも宗教を信じている者もいる。
彼らはいわば「神はいない」という考えの宗教を信じているのだ」といった論調も、
無宗教者に対する批判としては定番の一つとして挙げることができる。
これらの“無宗教者も所詮は「無宗教教」の信者に過ぎない”、
“神や宗教の代わりに科学(や科学のようなもの)を信じる「科学教」に過ぎない”
といった言葉で批判されるに値する者たちが確かに居る一方で、
信仰や帰依といった行為・状態そのものを排した理性的な価値観や思想を持つ人々もおり、
彼らに対するこれらの批判や揶揄は本質を射ず、むしろ何らかの信仰を持たざるを得ず、
それ以外の価値観を理解できない人々のドグマを浮き彫りにしているとする見解も存在する。