07/04/29 01:54:27 G/KA2zeg
宗教活動は離婚原因になるか
婚姻後、夫婦仲がうまくいかなくなった時に、宗教に入り、現状から逃れたいとか、心の安らぎを得たいということは
あると思います。その後、宗教にのめり込んでしまうということも考えられます。このような場合、宗教にのめり込ん
だことを離婚原因にできるでしょうか。この点、参考になる判例がありますので、紹介したいと思います。
<事案の概要>
母親Yは、エホバの証人の宗教に傾倒しました。夫Xはこれを快く思わず、Yの宗教集会への参加を暴力をもって
阻止するようになりました。Yは、自分の宗教を絶対的なものと信じて、他の考えを全く受け入れず、墓に手を合わ
せることを拒否しました。また、子どもがみこしを担ぐことも拒否し、集会へも連れていくようになったので、Xの暴力
は激しくなり、別居するに至りました。そして、Xは、その他婚姻を継続し難い重要な事由があるとして離婚を請求し
たのです。これに対して、裁判所は離婚を容認(認める)しました。