07/05/20 21:07:53 kseSx/B1
ある時、田舎者の楽遊が京の都に上ったと。
ハタゴの女中さんが、とても親切であったさ。
なにかれとの親切ぶりと、うつくしい面に情を感じたさ。
別な女中に、くだんの女中を尋ねたさ。
「あ、はっはっ。楽遊さん、あんたあの子をすいとんのせ。
あの子は女中やか、それが仕事の習い性じゃてな。
おんなの都。京びじんさい。」
どこの出身か知らん女中にわらわれ話さ。
なんとまあ、あずまおとこに、京おんなか、さ。
仕事なれが、おんなのひとをつくるったさ。
田舎で、おなじようにハタゴの女中では?
と、思ったのさ。
都におんなは、京びじん。ハイハイ。