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ウォーン」と口走り 広島:文化祭で“危険な実演”毎日新聞縮刷版:昭和49年10月2日夕刊9面
所蔵URLリンク(sinbun.ndl.go.jp)
[広島]広島市内の私立高校の文化祭で心霊術が“出し物と”して取り上げられ、実演披露で見物に訪れた他校の女子生徒が
術にかかり、解けないまま半狂乱状態が三日間も続いた。学校側は心霊術関係の展示だけということだけで許可していたが、
生徒たちが実演として心霊術をかけていたらしい。教団は「悪霊を追っ払う過程にすぎない」と、”異常”を認めないが、
オカルトブームに名を借りた、”危険な遊び”に警告の声が上がっている。
騒ぎが起きたのは、広島市楠木町4、私立崇徳学園崇徳高校(西田早苗校長、生徒数2200人=男子のみ)。同校には広島市土橋町、
宗教法人「世界真光文明教団」広島小修験道場(稲留左治道場長)で“心霊術”を修行している生徒が十人近くおり、この生徒たち
が9月28日開かれた学園文化祭で教室を借り「心霊研究会コーナー」を設け、写真、説明書などの展示や、術のかけ方の実演をした。
午後3時ごろ高校生たち5人に術をかけた。このうち4人は一時もうろう状態になったが間もなく術がとけ、
もとに戻った。しかし、他校の女子高校生から術をかけられた同市内の私立女子高校一年A子さん(16)だけは元の状態に戻
らなくなった。約5時間後の午後8時頃、道場からの連絡でA子さんの両親が駆けつけたが、A子さんは両親にも反応を示さず
“ウォーン”“ウォーン”と動物のような声でどななったり、「わらわは」「父上」などの言葉を口走るばかり。
家に連れ帰っても、突然倒れたり、わけのわからないことを口走る状態が続き体温も40度以上になった。
睡眠薬を飲ませやっと寝かせ、無理やり口に押し込んだ食事をかまずに飲み込むなど、半狂乱状態が30日まで続き、やっと
1日になりほぼ元に戻ったものの、まだ当分学校を休み静養をしなければならない状態だという。