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― 広がるパチンコ依存症 ―
パチンコ依存症がいま深刻化している。
その数は推定で100万人にものぼると言われている
パチンコが好きで、毎日のように行きたくなる。毎回一万円札を吸い込まれて、
それでもまた翌日は「今日こそは勝つ気がする」とパチンコ店に足が向かう―。
それは「病気である」との認識を、当事者たちは持っているだろうか。
5月31日放送のNHK総合「クローズアップ現代」でパチンコ依存症を特集したところ、
その後大きな反響があったという。
やめようと思ってもやめられない、パチンコ依存症がいま深刻化している。
その数は推定で100万人。
のめり込んだ挙句に借金を重ね、家族や仕事を失う人も少なくない。
なぜパチンコに依存するのか、そのメカニズムが最新の脳研究で明らかになりつつある。
大当たりが出て脳が興奮すると、「コルチゾール」という沈静物質が分泌される。
興奮が続くとコルチゾールの作用が大きくなり、少しの刺激では興奮できなくなる。
そのため、より強い刺激を求め、パチンコがやめられなくなるというのだ。
治療は、現状ではパチンコをやめるしかない。
しかし、アルコール依存症などと違い、身体の変調を自覚できないため、すぐに
再発してしまう。熊本県の専門病院では、まず病気であるという自覚を持たせ、
パチンコから遠ざかる環境を用意し、同時に借金の清算を助けるなど、多角的
方法で治療を行っている。
深刻化する依存症の実態と治療の現場を取材し、問題解決の糸口を探る。
(NHK「クローズアップ現代」ホームページより引用)
なぜ、多額の借金を重ね、更には子供の命を犠牲にしてまで、パチンコに
のめり込んでしまうのか?「クローズアップ現代」の中で、諏訪東京理科大学の
篠原教授は脳のメカニズムと依存症の関係を明らかにした。
パチンコやパチスロの特徴である、音や光で演出された派手な「大当たり」の
経験は、快楽物質であるドーパミンを分泌させ、興奮状態を引き起こす。
この時、同時に脳の興奮を沈静するためにコルチゾールが分泌されるが、
パチンコで強い刺激を与え続けると脳は極度に興奮、大量のコルチゾール
によって一気に沈静化した体には快感を得たいという欲求が生まれ、
衝動が抑えられなくなるのだという。