07/02/09 17:49:38
親が会社を経営していて、その父親が急に死んだ。
修行の為、他社に働きに出していた弟が急遽帰ってきて、会社を継いだ。
何も分らないで継いだ弟は、昼も夜も休日もなく働いてた。
実家に帰ってきた弟は、私にはよく
「もーわからーん!」
「もう無理、無理、無理」
「今なら、社長令嬢として送り出してやれるから、早く結婚してくれ~」
「死んだら、何にも指示出すことなくいきなり死んだ親父ぶっとばしに行く!」
「ガンダーラ何処にあるんだろう?」
とか散々ぼやいていた。
しかし、会社では何日徹夜しても愚痴一つ言わない(後で聞いた)、
すべての仕事を完璧にやりとげる弟は、評価さられるにはそんなに時間かからなかった。
今では、父が死んだと同時に手を引いた会社との取引も復活したし、
古株の社員もついてくるようになったし、初代より2代目の方がすごいとまで言われるようになった。
(ちなみに、母親は曰くお父さんの若い時そっくりらしい)
で、このあいだ
今度結婚する私に「俺が親父の代わりに一緒に入場してやろう!」
って聞いてその時初めて気が付いたよ。
私から見ていつもバカにしかみえなかった弟(色々あった)は、
会社に対しても、私に対しても「父の代わりになろうとした」んだって。
そう気が付いた時、涙がとまらなくなった。
もう、私も居なくなるし、父親の役目からは開放してあげるから、
自分のために生きて欲しい。