07/11/08 23:55:58 rw7EvkmW
ある雪山に助手と撮影に行った。雑誌の仕事だった。
撮影何日か目に助手が怪我をした。
まだ予定枚数撮れてないので、雪山を降りる事は出来ず撮影続行。
助手の怪我は悪化し、何日後かに助手は死亡。
それでも仕事を終えてなかったので山を降りる事が出来ず
泊まっていた山小屋の側に助手を埋め、一人で撮影を続けた。
朝、カメラマンが目を覚ますと何故か助手の死体が横にある。
「埋めたはずなのにな...」とまた助手の死体を埋めて撮影へ。
これが何日も続くので、さすがにおかしいと思い、最終日
自分の寝姿が写る位置で連続写真が撮れるカメラを設置し、寝た。
次の朝、やはり助手の死体は自分の横にあった。そして下山した。
会社に戻ったカメラマンは、昨夜山小屋に設置したカメラのフィルムを
自分で現像した。 そこに写っていたのは、
起き上がり、寝袋から出、山小屋から出、助手の死体を担ぎ、
自分の横に置く、自分の姿だった。
「あなた、疲れていますね?憑かれているだけに」
私は驚いた、そこには謎の人物が立っていたのだ。その人物はTと名乗り、私に向かってこう言い放った。
「さあ、でてくるんだ。こうしてもどってこれたのだから思い残すことは・・・ないだろう・・・?」
その言葉を聴いた瞬間、何故か私は涙していた。Tさんが言うにはそれは私に取り付いていたとう助手の涙だという。
何やらTさんが呪文を唱えると、一瞬からだが熱くなったかと思うと次の瞬間それはなくなっていた。
先ほどまでは暗かった空は今は青かった。
私はTさんにお礼を言うとその場を後にした。
寺育ちってすごいのだな、そう感心した、