07/10/17 13:16:23 HfjisPuc
保守がてら怖くない話
小学生の頃、母親がコケシなどの人形が好きで、家にたくさん飾ってあったのですが、その中にどうも気になる人形がありました。
アイヌの民族衣装をまとったその女性の人形は、黒目ばかりの大きな瞳で、こちらを見て笑っていました。
その顔がとても怖くて、特に夜、トイレに行くときは必ずその部屋を通らなければならないため
(しかも親が寝ている部屋なので電気はつけられない)、なるべくそっちをを見ないようにして急いで通っていました。
あるとき、そのアイヌ人形から、夜になると変な音が聞こえることに気づきました。バキバキというような小さな音。ラップ現象か!?
鳴るのはときどきだったし、夜中しか鳴らないので、はじめは気にするほどではなかったのですが、
やがてその音は家族全員が認識するほどに、はっきりと聞こえるようになりました。
ある夜、家族全員が起きている時間帯に鳴りはじめたので、意を決して音の源を探すことに。するとアイヌ人形ではなく、
そのそばに置いてあるコケシの中から聞こえることがわかりました。
こわごわコケシの服をはがしていくと、そこにあらわれたのは、白くてくねくね動くカミキリムシの幼虫。
カミキリムシの卵が産み付けられた木でコケシが製作され、我が家で孵化し、毎晩木を食べて成長していたわけですね。
アイヌ人形は見た目の印象による濡れ衣だったわけですが、後で親にその人形の話をすると、母親もあの人形は気持ちが悪かったと言っていました。