07/10/14 00:40:12 tLGM6DyJ
一軒家を借りて引っ越してきたばかりのことです
古い物件で風呂場は外に通じるドアが付いた部屋を後で改築したものらしくタイルの壁にドアがそのまま残してありました
内側から鍵をかけられるので気にはとめませんでした
引っ越してきて二日目、やっとかたずけも終わり、最初の日はシャワーで済ませたので深夜一時過ぎでしたが風呂につかりたいと思い風呂に入りました
疲れてたのと冬の寒い日だったので、つい湯槽のなかでうとうとしてしまったのです
最初に気が付いたのは耳を澄まさないと聞き逃してしまうほどのかすかな音でした
ドアを引っ掻くような音が聞こえてきました
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
最初は猫かな?と思いましたがずっと絶え間なくその音は続きました
外になにかいるでも猫じゃないと漠然と思いました
その内に
トントントントントントントントントントントントントントントンとドアをノックするほどの音なり、さらにドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンと激しくドアを叩く音へと変化しました
ドアはずっと叩き続けられました、ドアの向こうのなにかがまるで開けて中に入れてくれといわんばかりに
その時には怖さのあまり動くこともできずひたすら息をひそめてました
どれくらい時間がたったでしょうか、気がつくと音は止んでました
その日は家中の電気を点け朝まで起きてました
一週間後には引っ越ししました