07/09/22 17:09:59 vEvIffGS
スミス家の電話が鳴り、メイドが出た。
「もしもし、こちらはスミスでございます」
「あら、その声は新しいメイドさん? あたしはミセス・スミス、その家の主の妻よ」
「私は今日からお世話になっているメイドですが、あなたが奥様のはずはございません」
「え?いったいあなたは何を言ってるの?」
「当家の奥様は、先ほどからご主人様と寝室に籠もりきりでございます」
また夫の浮気癖が出たと思ったミセス・スミスは、今度こそ許すものかと一計を案じた。
「もしもし、あなた。10万ドルが欲しくない?」
「10万ドルでございますか?それはもちろん」
「なら、あたしの言うことを聞いてちょうだい。1階の書斎の引き出しにコルトが入っているから、
それで寝室の二人の頭を撃ち抜いてちょうだい。死体は絶対にばれないように始末するから」
メイドは少し考えてから、ミセス・スミスの申し出を受けた。電話越しで待っていた
ミセス・スミスは、やがて二発の銃声を電話越しに聞いた。
「奥様、ご指示通りにお二人を撃ちました。死体はどういたしますか?」
「そうね、とりあえず中庭のプールに浮かべておいて」
「・・・プールでございますか?」
「そうよ」
「当家にはプールはございませんが?」
ミセス・スミスはしばらく考えてから言った。
「そちら、ウォーカー通りのスミスさんですよね?」