07/06/06 22:59:05 mRwbE8Vk
>>532の続き
サッカーの優れた監督は、ほぼ全ての指導を練習中にすませておく。最近、近所のサンフランシスコ大学の
サッカーチーム、ドンズの監督だったスティーブ・ネゴエスコが、大学対抗サッカーの監督としては史上最
多となる544勝という記録と、四つの全国タイトルを持って引退した。ネゴエスコの成功の秘訣は何だったのか?
彼はキックオフの前に主将を指名すると、あとはスタンドに上がって試合全体が見通せる場所に席を取る。
なかなか調子の上がらない選手がいても最初の20分ほどで交代させたりはしなかった。試合に勝つよりも
信頼を築くほうが重要だと思っていたからだ。明らかに調子の悪い選手がいても、せいぜいハーフタイムで
交代させる程度だった。誰かが怪我をすれば、チームの主将が-ネゴエスコではなく-手で合図をして交代
を求めた。
組織にたいする彼の驚異的な忍耐力と自制心はどういう結果をもたらしたか?彼のチームの選手はいつもピ
ッチの外からとやかく言われなかった。従って、チームに対して強し責任感をおぼえた。先発の役割を引き
受けた選手たちは、創造性と技術と協調性を見事に駆使しながらチーム全体を機能させた。ネゴエスコは練
習中に充分に指導していたので、試合が始まったときは選手自身が監督になって、フィールド上でいくら困
難な局面に遭遇しても受けて立つ心構えができていた。プレー中の彼らは自分をチームとして考えられた。
こういう人間をもっと多く使いたいと思わないだろうか?強くて、責任感があって、逆境をいつでも活用で
きるクリエイティブな人間を。