07/04/26 11:00:34 XEy1FnLX
よし、俺も自衛隊ネタに便乗。
自衛隊初のイージス艦「こんごう」のお話。
イージス艦は就役して初期訓練が終了すると、ハワイに出向いて「SQT」(装備認定試験)
なる試験を受ける。演習とはいえ実戦を想定した厳しいもので、対空、対艦、対潜等
全ての戦闘能力が実弾で試される。米海軍のイージス艦も同じくSQTを受ける。
ここで「こんごう」は"CLEAN SWEEP"の称号を得た。つまりテキを全部片付け、きれいに
掃き清めた、という意味。アメリカは当時すでに30隻以上のイージス艦を持っていたが、
SQTで"CLEAN SWEEP"を達成したのは「こんごう」が史上初だった。
試験が終了すると、米軍のヘリが「こんごう」にわざわざ1本の「ほうき」を運んできた。
聞けばこれは"CLEAN SWEEP"の証なのだとか。いかにもヤンキーらしいが、米軍の射場
関係者やイージス・プログラム関係者が「こんごう」に敬意を表して送ったもの。
「こんごう」はこのほうきを掲げ、意気揚々とパール・ハーバーに入港したそうな。
以上、「世界の艦船」06年12月号「こんごう」初代艦長本多氏の手記より。
イージス・システムというと全てコンピューター制御の全自動システムと思われがち
だが、実は中の人の腕前が最後にモノをいう。