07/01/21 11:07:00 k1MrOif9
もううん十年も前の話だが、おいらの父方の祖母は自宅にある仏壇を
ないがしろにしていた。自分の旦那のご先祖が入っているらしく、
大切にしていないようだった。箪笥の上に扉を閉めたまま置いているだけ。
箪笥の上だからお茶も飯もお供えも、勿論していない。
祖父は何も文句は言っていなかったと思う。
小学生だった自分はそれを見て『?』だったけど、深くは考えずに
ただの箪笥の上の荷物位にしか思っていなかった。
夏休み帰省してある晩、その仏壇の部屋で寝ていると「ふと」目が覚めた。
2時や3時くらいだったと思う。何も考えずにぼーっとその箪笥の上の
仏壇を眺めていたら、ゆっくり扉が開きだした。部屋の電気は消えて
そとの街灯の明かりが部屋に差し込み、その明かりでかなり見えていたと思う。
でも幻かと思い、目をこすってまた見てみた。やっぱりゆっくりだけど
開いてきた。