06/11/26 23:06:16 0WrwCfB0
前スレ>620の覇王伝説 驍。
無頼の城に攻め込んだものの、水責めの罠で進退極まってしまう。
水を止めるための装置の前には驍を人質に取った無頼が。
成長した息子を見て満足した驍は、自分を射て無頼を倒せと励ます。
タケルの部下たちは、驍もまた自らの父を射なければならなかったことを
思い出して嘆く。しかしタケルは二度とこんなことは繰り返させない、
これは最後の矢だと叫び、矢を放つ。
罠を破壊し、仲間を救った時、無頼はすでに息絶えていた。
驍はタケルの腕の中で微笑みながら命を落とす。
数年後、隣国の大船団が姿を現し、王となったタケルは部下を連れて
自ら迎えに行くと言う。また戦いになるのかと憂う砂亜羅。
しかしタケルは、俺は戦いに行くんじゃない、話し合いに行くんだと、砂亜羅を安心させる。
タケルは一人思う。
争いは1人の醜い欲望から起こる。
もし人がほんの少しでも他人を思いやれたら、その時こそ真の平和が訪れるはずだ。
それは夢などではなく、必ず実現できる、おれはそう信じる、と。おわり。