07/03/17 18:35:08 NpzGqEAv
彼女の母親が戻ってきてからは、この前俺が持ってきたクッキーを食べつつ
彼女の母親が色々と俺のことを聞いてきた
家はどこにあるのか、大学はどこを出たのか、いつから杏奈ちゃんが好きだったのか、など
杏奈ちゃんも一緒になって、今日家に来るに至った経緯などを聞いてきた
一通り話が終わり、時間も5時を回っていたので
「それでは、そろそろ帰ります」と言って俺は席を立った
「今日はごちそうにまでなってしまって、ありがとうございました
それから、これからも杏奈さんと会うことを許していただいて、本当にありがとうございました」
と言って俺が頭を下げると、杏奈ちゃんの母親は少し考えてから
「母親としては杏奈のことが心配ですが、杏奈のことは信用していますので
ですが、会うときは必ず連絡を入れることと、6時までに家に帰して頂くということは、必ず守ってください
もし杏奈に何かあったら、私はあなたを絶対に許しませんよ」と確認してきた
俺が「はい、杏奈さんと、杏奈さんのお母さんを裏切るようなことは絶対にしません」と言うと
杏奈ちゃんの母親は少し笑ってから「はい、お願いします」と言って頷いた
杏奈ちゃんが俺を車まで送ってくれると言うので、俺は杏奈ちゃんと一緒に部屋を出た
車に着くまでは2人とも黙っていたが、手は握っていた
車の前に着いてから、俺は「杏奈ちゃん」と言って杏奈ちゃんの肩に両側から手を当てて向き合って
「ごめんね、突然こんなことになって
この前は断ったけど、本当は俺も杏奈ちゃんのことが好きだった
杏奈ちゃんが高校生になって、お母さんに許してもらえたら、けっ・・・付き合おう」と、大切なところで噛んでしまった・・・
杏奈ちゃんは「うん」とだけ言うと、俺に抱きついてきた
俺は「ありがとう」と言いながら彼女の頭を撫でてから「それじゃあ、今日は帰るね」と言って彼女を離し
メモ帳に携帯の番号とメアドを書いて彼女に渡した
車に乗って窓を開け「それじゃ、またね」と俺が言うと「うん、また明日ね」と杏奈ちゃん
「あ、明日?早いね」と俺が少し驚いて言うと、杏奈ちゃんは「えへへ」と笑って見せた