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889 :名無しさん@HOME:2007/08/24(金) 20:25:10 0
うちの父は漁村出身で、家は釣り舟や渡しの様な事もしていた。
ご飯は百パー海の物でそれを食べるしかないから食べるが正直ウンザリ。
対岸にある街から来る釣り人のお弁当に入ってる、
真っ赤なウインナーが羨ましくてしょうがなく、
あれを腹いっぱい喰うにはどうすればと考え、猛勉強して大学入ったらしい…。
ド貧乏だった大学在学中も一日一本のフランクフルトと白いご飯食べてりゃ幸せ。
バイト先のご主人が良く働くご褒美だと連れて行ってくれた料亭で、
豪勢な船盛とウニ丼を前に吐き気すら感じ全く食べられず、
事情を話すと「贅沢しすぎて一回りしてもうたんやな」と笑われたとか。
そんな父も去年定年。退屈だとか言うので、弟と共に釣りに誘ってみた。
四十二年ぶりの釣りだと言うのに竹の棒切れに糸と針つけただけの物で爆釣。
道具だけは最新鋭の俺と弟の十倍以上の釣果。完全に心を折られる。
刃物使わず手でさばいて海水で洗って生姜でモグモグ。
「最近やっと美味いと思うようになったんだ」って嬉しそうだった。
その後も週一くらいで故郷の島に釣りに行ってるが、母は微妙にご立腹。
「そんな特技があるなら結婚当時からしてくれてたらどれだけ助かったか。」って。
その母の為に明日は三時起きでタコ突きに行くそうです。