07/10/06 01:50:28 0
blade omankun ( ^ω^ )(´・ω・`)
2010年代前半、世界的な金余り状況から金の流れは、食料・燃料などの
1次産業品を投資対象とした。その結果、激化した小麦争奪戦は食料・燃料危機を
を招き、世界は供給不足による世界同時恐慌に突入した。
物価は高騰し、先進国はおりからの少子化を背景に慢性的な労働力不足に陥っていた。
途上国においては温暖化・砂漠化による不作・耕地の減少による食糧不足により
餓死者が過去最高となった。投機による物価高のため他国の食料には手が出なかった。
経済超国家群として台頭したEUはこの事態を憂慮し、解決の道を模索した…
203x…
科学は高度に発達し、バイオテクノロジーにより細胞の複製、クローンが容易となった。
ヒトクローンはレプリカント(複製人間)と呼ばれた。脳も短期で
複製され、技術記憶のみをインプットされメーカーより発売される。
卵子・精子から人間を育て、労働に従事させるには時間がなかった。
労働力を求める各国は、複製人間であるレプリカントを食料生産、燃料抽出、植林などの
過酷な労働に従事させるため開発区域に投入し始めた。レプリカントは成果をあげつつも、障害
が起きる事例が続発し、これを鎮圧する警備機構も設置された。事故を起こさぬ後継機が望まれた。
要望を受け登場したomanxus6(オマンクサスシックス)は最新鋭レプリカントである。
技術情報に加え、擬似「思いで」を擦りこんである。過去が過酷な労働を支える
情緒クッションとなり多大な成果をあげた。
そんな中、何体かのomanxus6が反乱を起こす。農場・工場オーナーを殺し、脱走する事例が相次いだ。
彼らの逮捕は特別警察機構(blade runner)の仕事である。機構はその原因を「思いで」探し
またはそれを元にした「自分探し」と判断し、自分の過去を求め放浪する最新鋭レプリカントomanxus6
対策責任者にomankunを任命した。
なおレプリカントの逮捕は人間のそれと区別するため「捕獲」と呼ばれ、やむえず、殺害した場合
には「解任」と呼ばれた。
過去を持たず、自分を確定できないレプリカントの苦悩。
それ間のあたりにするomankunの苦悩、職務に対する疑問が描かれる。