06/08/17 12:39:21 kAHJoPQt
私自身は全脱ではありませんが、私の弟(31才)が全脱です。
小学校6年生の頃から頭髪が抜け始め、数ヶ月のうちに眉毛、睫、体毛
までが全て抜けました。母があちこち病院を転々とし、やっと全脱だろう
ということが分かりました。小学校・中学校とも、ひどいいじめに合いました。
針治療をして多少うぶ毛が生えたりした時もありました。名古屋に住んでい
ますが東京まで年に数回、アレルギー治療(減感作療法)に通った時期も
長くありましたが、結局現在まで全脱状態です。母が何とか治してやりたい
一心で、頑張っていましたが、2年前に他界しました。死ぬ間際まで、「毛の
ない子に産んでごめんね。」と弟に謝っていました。
本人が、どういう経緯で全脱という現実を受け入れたのか、聞いたことはあり
ませんが、今まで一度もカツラを使用したことはありません。眉毛、睫もない
状態ですが、ダテめがねすらかけたこともなく、平気でどこへでも出かけて行
きます。先日も、私と一緒に宇多田ヒカルのコンサートへ行きました。友達も
多く、友人達も弟と一緒に出かけることに抵抗はないようです。でも、やはり
ジロジロ見られます。もう慣れた、と思っているのか、逆に、見られていること
を弟自身が面白がっているのか・・・。
ここまで辿り着くのには、並大抵の苦労ではなかったと思います。もちろん何
度も死にたい、と思ったことと思います。でも、今の弟を見ていると精神的にと
ても強いなぁと思います。
成人後は積極的な治療を行っていませんが、母がいなくなった今、私が何か
少しでも手助けになればと思っています。