07/05/08 22:52:28 n5SW+EIU0
●ご安心ください。タルク=アスベストではありません!その決定的な違いは・・・。
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タルクは、滑石と呼ばれるメタケイ酸マグネシウムが主成分で中国、インド、オース
トリアなどで産出される天然石を粉状に粉砕したものです。
そして、アスベスト(石綿)は、天然鉱物の蛇紋岩系、角せん石系の鉱物で、主成分が
ケイ酸塩の鉱物です。アスベストとタルクは、同じケイ酸塩なので、構成成分的には非常に
近く、成分的には同じといわれても仕方がないかもしれません。
ただ、この2つには決定的な違いがあるのです。この違いがアスベストは危険で、タルクは
安全であるという決定的な理由になります。それは粒子の形です。
アスベストは、蛇紋石系、角閃石系の2種類があるのですが、いずれも繊維状で、針のよう
な針状粒子形状になっています。ですから、それを吸い込むと肺に入って突き刺さってしまう
のです。だから、排出されることなく肺に長期間残留することになります。その長期間の刺激で、
塵肺や悪性中皮種などの肺がんを起こしてしまうのがアスベスト症です。
一方、タルクは針状、繊維状の形をしていません。硬度の大変やわらかい微粉体です。
粒子は非常に滑らかで、たとえ、タルクを吸い込んでも、容易に排出、代謝されて問題には
ならないのです。アスベストとタルクでは成分的には近いものですが、物質的には全くの
別物です。
その違いは、粒子形状の違いで肺に刺さったら二度と取れない繊維状、針状形体のアスベ
ストと容易に排出されるタルクとの粒子形体の違いです。
構成成分が似ているからといって、タルクはアスベスト同様に危険だというコメントは、
アスベストによる悪性中皮種(肺がん)がどういった原因で起こっているかを解っていない
ということです。
そういったいい加減な情報で消費者を混乱させてもらいたくないのが正直なところです。
実際、ベビーパウダー(成分の80%以上はタルクです)を赤ちゃんが吸い込んでも、問題が
ないことは、小児科でも認められています。
現在、日本の化粧品、食品、薬品業界で使用されているタルクは、間違いなく問題ありません
ので、ご安心ください。