07/02/10 17:28:28 CeaPV2NI
>>770
今回の基準騒動のきっかけになったイタリアの論文では、
「子宮ガンのリスクを高める」というのが論文の結論になっている。
ZAKZAKは確かに煽っているが、「がん発生リスク」という言葉に誤りはないよ。
「発がん物質である」だったら、完全に誤りだが。
元論文では子宮内膜増殖症の5年発症率に関して途中の脱落例を分母に含めて3.8%と評価している。
あと子宮重量増加に関しても3.2%で、共にプラセボ0%と比較して統計学的に有意 (P< 0.05)
URLリンク(www.ncbi.nlm.nih.gov)
>>773
論文で使っているイソフラボンサプリメントは、
ゲニステイン40-45%, ダイゼイン 40-45%, グリシテイン 10-20%を含むもので、
ゲニステイン100%ではない。約0.625という換算値はあくまでも分子量の変換比であり、
ゲニスチン、ダイジン、グリシチンのどの配糖体に関してもその換算比はほぼ同じ。
ダイゼインではアグリコン型の方が配糖体の二倍程度吸収効率が良いが、
ゲニステインに関してはむしろ配糖体とアグリコンでは吸収効率に差がでない。
例えば下の論文では
URLリンク(jn.nutrition.org)
アグリコン型が50%の「テンペ」、アグリコン型が10%前後の「豆乳」と「植物性蛋白質」の吸収効率を、
血中のイソフラボン濃度で比較した場合、男性ではどの食材でもほぼ同じという結果が出ている。
女性の場合は、テンペと豆乳が植物性蛋白質の2倍程度吸収効率が良かった。
吸収の早さでは、むしろ豆乳が一番。
乳幼児では配糖体の分解は効率が悪いが、成人では大部分の配糖体を分解できる
(但し人種によって効率は異なる)。
その際腸内細菌だけではなく、消化酵素もかかわっており、
ラクターゼフロリジンヒドロラーゼによる分解経路を示す論文が出ている。