07/06/15 10:08:01 aZqTAff1
>>462
Q2の部分
Q:小学校の国語教科書では,会話文が二行以上にわたるとき,
二行目以降はすべて一字下げで書き表していますが,
中学校の国語教科書では,二行目以降を一字下げにはしていません。
小学校と中学校で表記の仕方が違うのは,どういう意図があるのですか。
A:小学校の国語教科書では,戦前の国定教科書の時代から
ずっと一字下げの書き表し方がとられてきました。
明治三十六年の第一期以来,国定教科書は一字下げの形式が定着しており,
現在発行されている各社の小学校教科書も,すべて一字下げの形式になっています。
なぜ国定教科書でこの形がとられたかは定かではありませんが,
おそらく,二行目以降を一字下げにしたほうが,かぎかっこが埋没せず,
会話文と地の文とがはっきり区別できて読みやすくなる,
という「教育的配慮」によるものと考えられます。
ただし,この形式は世の中一般にはあまり見られない独特の表記法であることも確かです。
現在の書籍・新聞・雑誌なども,二行目以降を一字下げにしない形のほうが
より一般的であると思われます。
一方,旧制中学校用の教科書では,小学校のように統一されておらず,
二行目以降を一字下げにしない形式も年代に関係なく見られます。
現在,発行されている中学校の国語教科書では,
小学校のような一字下げの形式をとっているものはありません。
中学校の場合,世の中一般に広く行われている表記法に
慣れることを優先するという意図があるとお考えください。