07/02/02 13:33:11 3XWhKOVz
【2007年1月21日】
男児投げ落とし、福祉関係者らに波紋─偏見助長など懸念、矯正も議論呼ぶ
大阪府八尾市の近鉄八尾駅前の歩道橋から3歳児が投げ落とされ、重傷を負った事件で、様々な
波紋が広がっている。逮捕された吉岡一郎容疑者(41)を受け入れていた授産施設には多くの
知的障害者が通っているが、福祉関係者は「障害者への偏見が助長されないだろうか」と懸念。
吉岡容疑者が幼児を狙った犯罪を重ねていたことで、矯正と社会復帰のあり方の議論も呼んでいる。
「障害者一般が事件を起こすわけではない」。事件翌日の記者会見で、吉岡容疑者の通っていた
八尾市内の授産施設の理事長は訴えた。
知的障害者らの自立支援の柱となっている全国各地の小規模作業所や授産施設でつくる「きょうされん」
(東京)の多田薫事務局長によると、事件後、障害者の家族らから「自分たちは身を縮めて生きなければ
ならないのか」という動揺の声が寄せられている。
多田事務局長は「みんなまじめでこつこつ頑張っている。偏見が助長されないか心配。地域で
孤立無援になっている施設は少なくない。行政の協力が必要だ」と話す。
吉岡容疑者は幼児の連れ回し事件などで実刑判決を受けたことがある。八尾市内の授産施設側は
トラブル防止のため、外出時には職員が付き添うなどしていた。しかし、今回の事件は一瞬の出来事で、
近くにいた職員が止めようにも止められなかったという。